2017年6月25日日曜日

視線スキャン

これでもかというほど好みの男がTシャツを選んでいたと友人が話す、昼過ぎの某メンズショップでのことだ、畳まれたTシャツを広げてプリントと丈を確認していたそうだ。

友人は細い目と固い口元の顔が好きだ、どちらかというと各パーツが中央に寄った感じでメガネを掛けていると惚れてしまうかもとはいつだったか飲み屋で本人が言ったことである。

今日の昼過ぎに見たその好みの男について「デカそうだった」と付け加えた、昔から言われる「鼻のデカい男は・・・」ということなのかと訊けばモッコリがしっかりしていたからだそうだ。

そのへんの店の見知らぬ人の一体どこを見ているのだ。

いや、そうは言うもののその気持ちが分からないわけではない、私も地下鉄で向かいの席に好みのスーツの中年が何気なく座った時など目につきやすいのでついつい見てしまう時はある、そして左寄りなのだななどと思ってみたりするのだ、私もスケベだなと思う。

たいていは顔から体、時に股間、脚、そしてあらためて全体という順で見てしまう、しかもそれぞれがチラッという程度でほぼ一瞬で終わる、ジロジロと凝視などしていたら気味の悪い変な奴だと思われるからだ。

まあ、つい見てしまうのはノンケさんが女性の顔を見て胸や尻に目線が移動するのと理屈は同じだ。

不思議なことに私がそんな視線スキャンでドキッとした素敵な男は家族連れという場合が目立つ、奥さんがいて、時には子供が2人くらい後からついて来るような。

要するにそんな世代の男が好きなので結果的にそうなるのは自然なことではあるけれど。

某メンズショップに素敵な男はいたけれど、自分は何か買ったのかと友人に訊けば明るめのグリーンにオレンジのロゴが入ったTシャツを買ったという、ところが、店で鏡を見ながら体に合わせると良く見えたのに、帰宅後に着てみると派手なばかりでなんだか恥ずかしいと言うではないか。

そうか、好みの男のせいで判断力がおかしくなっていたのだな。

では真夏の花火大会にでも着て行けと言うと「うん、夜なら」と返ってきたのが可笑しくて笑った。

ロゴの意味も少し恥ずかしいという、んん、どんなロゴなのだ、それは見てのお楽しみだと言われた、まさか「Fu○k me!」などということはないだろう、まあ、近いうちに見せてもらおうと思う。