2017年6月5日月曜日
足元ほんのりオレンジ色
ちょうど今頃から今月20日あたりまでは一年のうちで最も日の出が早い、今日の福岡なら5時8分頃である、これは先日の月と金星を並べて撮った日よりも5分ほど早いのだ。
まあ、全く同じ時刻の画像ではないので今日より早めに撮った前回のほうが撮影画像の上ではより暗くはあるけれど。
今日は昇る朝日に照らされた雲の腹がオレンジ色に染まった、夜が明けてきたが赤みのある明るさだなと思い振り返って東の空を見上げて気がついたのだが、その明るさが足元までほんのりと染めた。
日の出の時刻が最も早いのは昼間の時間が最も長い夏至だと思われがちではあるが、実際にはそれより10日ほど早くやって来る、夏至の頃は既に日の出の時刻は遅くなりつつある、とはいえせいぜい1分ほどではあるけれど。
明るさが行き届かない場所でクビキリギスが鳴いていた、こんなアスファルトに覆われた街の中でも小さな公園の隅にだけ茂る雑草の中などに潜んでいることがあるようで、ビーッと結構な音量で鳴いている。
ちなみに鳴くのはオスだけ。
子供の頃に草むらでクビキリギスを見つけて何度も捕まえたことがあるが、たまに親指の付け根のあたりを咬み付かれて痛い思いをした、「バッタに咬まれたくらいで」と思うなかれ、クビキリギスは全力で咬んでくるので痛いのだ、咬まれたまましばらくじっとしていると咬む力が緩むので、その瞬間を見計らって手を振れば簡単に払い除けはできるが。
たまに夜の窓辺に飛んでくることもある、それが梅雨入りの頃から、ちょうど今頃からなのだ。
こちらでは「博多の夏は山笠(博多祇園山笠)で始まる」などと言う人もいるけれど、私にとっては「夏は明け方でもクビキリギスが鳴く頃に始まる」というほうがピンとくる、なので私の言う夏は随分と早く始まる。
夏本番はクマゼミで、ピークは大濠の花火大会で、夏の終わりは明け方に見え始めるシリウスで、秋の到来は筥崎宮の放生会で・・・。
ううむ、生き物に行事に星か、ごちゃまぜだが私にはわかりやすい季節の節目ではある。