親切にも歩道上に落ちている犬か猫の糞を踏まぬようにニューうんち注意報をメールで届けてくれたM氏(2016年4月23日のブログ)の自宅へ頼まれていた国産レモンを持って行った、仕事場で仕入れたもので、数日後に受け取りに行くと言われたが私が休みの日と重なるかもしれないので仕事帰りに持って行ったのだ、M氏の住まいは同じ路線の地下鉄沿いにあり帰り道からそう外れた場所ではないので特に問題はない。
レモンはやや形は不揃いな佐賀県産でまだ青い、レモンは黄色くても青くても同じように使える、M氏はそれを塩レモンにするのだという。
M氏宅ではさっそく絞ってレモネードを作ってくれた、香りも酸味も美味だった。
話をしている最中でM氏は右肩か首のあたりが痒いと言って立ち上がって隣の部屋へ行った、かゆみ止めでも塗るのかと思いきや手に黒い棒状のものを持ってすぐに戻って来た、一昨日に買った孫の手だという、プラスチック製のようで先端が猫の足先を模してあり樹脂製の爪(?)の部分で掻くようになっていた。
だが、掻く位置が右肩と首のあたりなので、孫の手を使わずとも左手でひょいと掻いてしまえば早いのではないか、黙って見ている私の思っていることを見透かされたのか、買ったばかりなので使ってみたかったのだとM氏は笑う、左手で孫の手の柄の部分を中間あたりを掴んで右の方のあたりをポリポリ・・・、面白い人だ。
いや、何か新しいものを手に入れたら使ってみたくなるのは人の常だろう、新型の掃除機を買ったら普段は不精のくせに家中の隅々まで掃除をしてみたり(またすぐに無精者に戻ってしまうが)、子供でも買ってもらった雨合羽を着てみたくて庭でくるくる回って遊ぶ子もいる(2017年4月10日のブログ)。
それにしても猫の足先のような孫の手など幾らしたのだろうかと思えば1,000円ほどだったらしい、100円ショップで買うものよりはずっと高い、肝心の掻き心地はどうかと訊けばもう少しシャープな感じがいいと言っていた、つまりはソフトすぎて物足りないのだな。
どこで買った品なのかは訊いていない。
100円だろうと100万円だろうと、必要あって買った物に活躍の機会を与えるのはわくわくする、どんな性能を発揮してくれるのかが楽しみなのだ。
なかなか壊れない物ばかり持っている上に、修理不可なまでに壊れてしまわぬと次を買わない私はそんな楽しみにわくわくする機会はあまりない、直近では衣類乾燥機か(2017年2月11日のブログ)。
次のその機会はなんだろう、たぶんスマホか、いや、意地でも落とさぬよう使っているし、可動部も電源のプッシュスイッチだけなのでバッテリーが劣化する程度か、それとて裏蓋をパカリと開けて簡単に交換可能ではないか。
当分は何も買い替えの機会はないだろうし、特に欲しいものもないので新規購入もなさそうだ。