2016年11月19日土曜日

なかなか進めぬ200m

今朝は早朝からの仕事の日、こういった日はたいてい午前3時頃には起きている、仕事前に必ずすることといえば一日を通しての天気とこれから1時間後までの降雨予想のチェック、雨雲の状態を知るべく気象庁のサイトからの高解像度降水ナウキャストを覗いて驚愕、真っ赤な雲が帯状になって接近中だったのだ、赤どころではなく紫も目立っていた。

これは大変と急いで支度を済ませて家を出たのが午前3時半、だが、雨雲の到来のほうが早くて外は既に雨、しかも叩きつけるほどで雷鳴も徐々に大きくなっていた。

それでも仕事に遅れるわけにもいかないのでタクシーを呼ぼうと配車受け付けに電話を入れるも全て出払っているという、2社目もそう、急な土砂降りで全て呼び出されたのだと納得。

しかたないので空車が待機中か走っていそうな大通りに出ることにした、そこまでの距離は僅か200mほどなのだ、普段なら歩けばすぐのはずなのに、今朝はなかなか進めない。

一層激しさを増した雨のせいではなく、雷のせい、数秒おきに頭上でパッと光ってはほとんどタイムラグ無しで轟音鳴り響くので危険極まりない、「怖いなぁ」と傘を手にちょこちょこと軒下から軒下へ移動するように大通り目指した中での午前3時40分頃、一際眩しい閃光に包まれたのとほぼ同時に「バーン!」という音と震動。

どこに落ちたのだろう、身が竦んだ。

雷は遠くなればなるほど低く唸る、距離が縮めば高い音の成分の割り合いが増して「ゴロゴロ」から「バリバリ!」へと変化する、間近ならば「バーン!」に震動が加わる。

結局、大通りに出るまで15分もかかってしまった、待機中のタクシーの姿はどこにもなく、天神や中洲から酔っぱらいでも乗せてきたのかもしれないタクシーが再び戻って行く中から1台をつかまえて仕事場に向かった。

なんという天気なのだ、雨だけならば平気だか、こんな頭の真上で鳴り響く雷など恐怖でしかない。

幸いだったのは身を寄せながら移動できる建物に囲まれた場所だったことと、特に橋の上を歩いて移動しなくてはならない状況だったらと考えるとゾッとする、私は雷が怖いのだ。

気がつけば靴はびしょ濡れ、雷に気を取られていたので雨で足がびしょ濡れになっていることに気が付かなかった。

Tシャツや下着、靴下の替えも準備している仕事場で履き替えて予定通りに仕事を始めた、今朝は久々に怖い思いをした。