2016年6月30日木曜日

ウチナータイム

夕方、晩メシのおかずも用意が済んで、あとは米が炊けるのを待つだけという午後6時過ぎ、スマホからメッセージ着信の音が鳴った、「待ち人来ないよー」。

待ち人は誰だと訊けば「飲み屋で出会った沖縄の子」と返ってきた、「子」というから若いのか、中年好きのはずじゃなかったのかと思ったら41歳の子だった。

・・・んん、41歳は「子」とは言い表さないのではないか。

米も炊けて蒸れるのを待つ間にまたもやメッセージが届く、「まだ来ないー」。

時刻は午後6時19分、待ち合わせの時刻は午後6時、19分遅れているのだ、メッセージを送っても返信が無いので来る途中で何かあったのではないかと心配になって仕方ないらしい。

ところが・・・。

6時22分になって41歳の子はやって来て、友人が何かあったのかと訊けば別に何もないけど「ウチナータイムだから」と笑って言われたので腹が立ち、その後の予定を全部捨て、41歳の子も放置し1人で飲み行ったのだと言う。

「ウチナータイム」? 初めて聞く言葉なのでどういう意味かと友人に訊けば時間にあまり細かくなくゆったりしている南国の人たちの気質を指す言葉らしい、ただ、南国の人が一律にそういった感覚だとは思わないしあり得ない、時間をきっちり守る人もたくさんいるだろう。

逆に、約束の時間に適当な人など全国どこにでもいるはず。

まあ、どんな気質にせよ22分は遅れ過ぎである、しかも、遅れるなら自ら相手に連絡を入れるのがこちらでは常識なのだ、友人がゆったりとウチナータイムの進む土地へ入った側なら友人がそこの土地の人たちに合わせるのが正解だろう、だが、それとは逆にこちら側に入った41歳の子はこちらの人たちに合わせるのが正解なのだ、よそに行って自分流儀を振り回してはいけない。

私だったら・・・連絡が無い状態ならば待ってもほんの数分だと思う、だが、私の友人たちは遅れそうな時は必ず連絡をくれる、なので1時間遅れるよと言われてもどこかで時間を潰し、そして1時間後に戻って来たりもできる、結果的にそういった形で1時間待つのは平気なのだ。

時間におおらかな人には良い点がたくさんあるだろう、細かい人にも良い点はたくさんある、ただ、待ち合わせの時刻に遅れるということは待たせてしまう人がいるという点に留意してほしい、遅れている人の姿を周囲に探し、そこでポツンと待っている相手の気持ちになって考えて欲しいなと思う。