2016年6月28日火曜日

「#ホラー映画あるある」

Twitterでひとつのハッシュタグが目に留まった、「#ホラー映画あるある」というものだった。

どんな呟きが流れているのか興味があって見てみたら・・・これは笑った、私も何か追加で呟こうにも同じような内容が既に流れているではないか、やはり感じるものは似通っているものだなと思う。

以前にもホラー映画にありがちな展開(2015年10月22日のブログ)を書いたことがあるが、まさにそれ、その通りなのだ。

呟きをそのままいくつか拾ってみると、



「・デブは意外と役に立つ
 ・キーキーうるさい女はひどい死に方する
 ・メガネは最後に根性見せる
 ・知恵のあるおじいさんは知恵だけ残していさぎよく死ぬ←おすすめ」


キーキーうるさい女もそうだが、ワーワーうるさい男も似たような結末になってしまう気がする、皆の足を引っ張ってプラスにならない問題児は悲惨な結末を迎えやすい、これは観客の総意を表しているのか、脚本家の意図なのか、そのあたりはよく分からないけれど。



「帰ればいいものを何故か先に進む」

これもよくある、危機感よりも好奇心が勝った時の状況を描いているのだろうか、「そこから引き返して帰ればいいのに・・・」と思っていると深入りして幽霊なり怪物なりに襲われてしまうというパターン、結果が読める上に「バカだなぁ」と見ていてイライラすることも多し。



「洋画→見てる間、驚いて、キャーキャー叫んでればいっぱい血が流れてその内終わる。
 邦画→見てる間も怖いが、一番怖いのは帰った後の自宅で1人で過ごす夜。」


ホラーも怪談ものとスプラッターもので怖さの深さや残り具合が随分と違う、痛そうだとか、汚い、危ないといったスプラッター物は顔をしかめて歯を噛みしめるような力の入り具合をするが、怪談ものは眉をひそめ布団にくるまり早く夜が明けぬかと願う時間を過ごす羽目になる。

ホラーを好む人にはどちらが好みかにより選ぶ映画もまた違ってくる、私は・・・ホラーと言えば後者を選ぶ。



「お色気を振りまいてると死ぬ」

笑った、これは次に挙げる呟きにも通じる。



「怖くても絶対確かめに行く
 あえて電気はつけない
 ひとりでに動くドアの部屋に入った瞬間閉じ込められる
 ビッチはイチャイチャしたあとすぐ死ぬ」


なぜだかエロなお姉さんは犠牲者となりやすい、しかも相手の男とセットで襲われる、そしてどちらも助からない(助かった例を見たことないような・・・)。



「物音の正体が猫で安心した後襲われがち」

このパターンは最初にどの映画で登場したのだろう、暗い中でガサッと音がする→誰だっ!?→ニャーと猫が飛び出て来る→なーんだとホッとする→ジャーン!と大きめの音と共に襲われる・・・といったパターンだ。



「最初可愛い系だったのに急に吹っ切れて女ランボーになるヒロイン」

一番笑ったのがこれである、そう、最初は誰も殴ったことなどないような「か弱い女性」(ティーンの場合が多い)が迫り来る怪物などと戦いながら最後まで生き延び、そして激烈な一撃で勝利を手にして終わるといった流れ、そんなに強いのなら他のメンバーが犠牲になる前に最初から戦えと思うが、まあ、それが映画なのだ。

ホラーではないが、「ロード・オブ・ザ・リング」で主人公のフロドに任せるよりも強いサムに任せておけばもっと早く事態は収拾したはずだという感想に似ている、いや、サムよりも最初から大ワシの背に乗って運命の山まで行ってしまえばややこしい長旅などせずに話は10分で終わっていたはず。

・・・とは思うものの、いやいや、だからまあ、それが映画なのだ。

いろんな人がホラー映画を見ている、視点も感想もさまざま、よその感想や感じ方は思いがけぬものがあったり、そうだそうだと頷くものがあったりで本当に面白い。

Twitterのハッシュタグから皆の呟きを拾って、こんなに笑えるなんて。