2016年3月6日日曜日

消えた隠れ家

次の連休(今月の20、21日)の天気はどうだろう、珍しく姉が落ち着ける店で食事でもしたいのでどこか連れていってくれと言ってきた、私は現在カレンダー通りには仕事を休めないので連れて行くとしたら20日の午後である。

なぜその連休かと言えば姪っ子が休みなので一緒に・・・つまりは姉と姪っ子を連れて行ってくれというわけだ。

おや? 甥っ子は? ・・・いや、甥っ子は彼女ができたらしくそちらが忙しいそうで来れないらしい、なんだ、既に誘ってはいたのか。

落ち着いた店がいいというので以前に友人から紹介された中央区内の洋食屋にしようとひらめいた、だが、なんとかというビルの2階で小さな看板しか出していない店なので見つけにくく、馴染みの客が好んで来るという隠れ家的な店だった。

私は過去に4回行ったことがある、うち3回は紹介してくれた友人と、1回は私だけだ、最後に行ったのは昨年の夏で、濃厚なバターの香りがたまらない牛のカツレを食べたのだった。

詳しい場所をあらためて確認しておこうとGoogleマップを使ってPC上で歩いてみる、見覚えのある通りを進み、そして右折、少し歩いた左側のビル、あった、あった、このビルだ。

だが、ビルはあるのだが小さな看板が見当たらない、通りから見上げると見えていた窓辺のカーテンも無くなっていた、様子がおかしいのでネットでいろいろと調べてみるとかろうじて幾つかの情報が出てきた。

マスターさんが自身の原因ではない金銭トラブルに巻き込まれ店をたたんでしまったらしいのだ、その情報が正しいのかどうかはわからぬが洋食屋の店名は明かさぬことにする。

頑固そうなご主人さんがお一人で営業している店だった、3回目でやっと会話ができたほど口の少ない無愛想な人だった、だが、料理は繊細で美味、非常に庶民的な料金設定で隠れ家にしたくなる人がいるのも頷ける店だった。

私もあと何回か通えばきっと常連客へのランクアップ目指して頑張っていたかもしれない。

残念なのは廃業されたことだけではない、先にも書いたネットで調べた結果に無愛想さに批判的な意見が書かれてあったことだ、料金を払って食事をするのだからもう少し愛想良くという考えは全く理解できないというわけではない、だが、店主のそれが悪意でないことが明白ならば人柄だと思って流せば良いのである、出される料理が手の込んだ美味しいもので満足できたのならば自ら納得し払った料金に見合う商品と品質は既に受けているはずである。

洋食屋に足を運んだ客は美味しい洋食を食べに行ったのだ、愛想を振りまいてもらうために行ったのではないだろうし、その点を最優先にしているわけではなかろう。

とにかく姉や姪っ子をそこへ連れて行こうというアイデアは無くなった、それは別の店を探すので良いのだが、いつかまた行ってみたいなと思っていた美味しい店がいつの間にか無くなっていたことが少々驚きであるし、寂しいなと思う。