2016年3月14日月曜日

幽霊の寿命

ネットで今夜見つけた話なのだが「幽霊の寿命は400〜500年だ」というものがあった、どういう理論なのかと思えば大阪城周辺の不思議情報が年々減っている→大坂の陣から400年が経過したためで、つまりは怨念を抱いた幽霊は400年ほどの寿命が尽きて出没しなくなったのだというもの。

なるほど、これは面白い理論である、しかも寿命は怨念が強いほど長くて最強クラスは崇徳天皇で寿命800年らしい、真面目に語るよりも皆とのちょっとした時間に話せるネタとしてはちょうど良い。

細かいことを考えると生身の人間の寿命が70〜80年であるのに対し幽霊が仮に400年とすると幽霊のほうが圧倒的に過密になってしまう、まあ、質量を持っているのかどうかすらわからぬ幽霊なのでたくさん存在していても狭くて困るということはないだろうが。

私は幽霊そのものはきっと存在しないのだろうと思っている、かなり以前にも書いた(2010年6月10日のブログ)のだが幽霊は人の頭の中に誕生し徘徊するのだと思う、なので忙しかったり考え事をしていたり友人と一緒だったりと頭がよそにかかりきりの時には姿を潜め、就寝前の灯りを消したひとときなどにまたすうっと意識の中に戻って来るのだ。

そういう意味では「怨念が強いほど寿命が長い」という点は理に適っている、それだけ長く忘れ去られることもなく人の頭の中をゆらゆらと歩きまわるのだ、時には世代を超えて語り継がれて、よその頭の中にも入りこんでは歩きまわるのだろう、江戸時代に登場した有名な怪談の幽霊などもそうやって今の世に生きているはずである。

私にとっての幽霊とはそういうものだ。

非科学的であって存在の実証などできない、私を含めて信じていない人のほうが多いだろう、だが、それでも人は生きていれば何度かは幽霊を見たり感じたりするのだと思う、夜更けに外で滴る雨水の音が気になってしかたがない子供の頃や、嫌っていた人が窮地に陥った時に自分の怨念のせいではないかと恐れた時などに最も怖い姿で生まれるのだ。

そんな幽霊を産んだのは自分、その姿に身を竦めるのもまた自分、人は幽霊とは縁が切れないのである。