2016年3月2日水曜日

夜に聞こえる謎の音

もしかすると昼間も鳴っているのかもしれない、ただ単に昼間なら辺りが騒々しくて気付かないだけかもしれない、だが、静かな夜だと気付く音がある。

季節を問わずに夜に聞こえる謎の音はなんだろう、一瞬だったり微かにしか聞こえなかったりで録音するのも難しい。

いつも通りに夜のFM放送を聴きながらのんびりしていると窓の外から「ビィィィィィン・・・」と硬めのビニールか何かの羽状のものが風に震えるような音が聞こえた。

あの音だ、聞こえる時刻は一定ではない、天気も関係なし、鳴るのは1回でリピートは無し、かなり時間を空けて再び鳴ることもあるがやはり1回きりである。

何かを覆ったビニールや、ビニール製品そのものの一部が風で「はためく」よりも強く細かく振動している様を想像してみたりもするが無理がある。

もうひとつ、「コッ、コッ、コン! ・・・ピーピー」という音、こちらは滅多に聞こえてこない、時刻は深夜に限られていて天気は関係なし、「コン」MRIの動作音を遠くで聞いているような感じで、「ピー」は開けっ放しの冷蔵庫で警報音がなる機種があるのだがイメージとしてはあの音に近い、「コン」と「ピー」は必ずセットになっている。

どちらも不快などではない、夜に酷い鳴き声を響かせながら飛ぶアオサギですら聞くには面白いのだ、なので謎の音の元が何だろうと考えるのもまた面白い。

以前に実家の屋根裏を走り回る生き物がいた、決まって夜間で円を描くようにぐるぐると走り回るのだった、最初は隙間から鳥でも入ってきてちょこちょこと歩きまわっているのかと思っていたのだが、ある日から足音が先を行く1ヶ所とそれを追うもう1ヶ所とに分かれて聞こえるようになった。

ツガイか、ヒナでも誕生したのかと思ったところで「キーキー・・・」と鳴き声を挙げた、屋根裏の運動会はイタチだったのだ、数年前の近所にイタチが増え始めた頃のことである。

音には必ず発生源がある、さて、今日書いた謎の音の発生源は一体なんぞや。