2016年1月3日日曜日

仕事始めはごみ拾いから

働く人の多くは明日から仕事始めという人が多いのだろうが私は今日からだった、飲食業の私の初仕事と言えば仕事場の掃除と本格的な営業を始める明日の仕込みである。

掃除と言っても仕事場内のではなく、屋外の掃除である、主にごみ拾いではあるが。

ごみを掃いて集めて捨てるのとはちょっと違うごみ拾い、もちろん掃いて集められる場所ならばそうするが、困ったことに通りを行く人の中には狭い隙間や裏側などにごみを押し込んで行く人がいる、しかも少なくない。

これに時間がかかるのだ。

自動販売機の下(地面との隙間)や横や裏といった壁との隙間にペットボトルを押し込んでしまう人がいる、しかも無理矢理力任せなものもあって取り出しにくい、自動販売機の隣にはちゃんとごみ入れを用意しているのだが、そこには空の弁当箱や紙おむつ(!)といったものが捨てられている、これらはひとつひとつごみ取りトングで摘み出して別のごみ袋に移して捨てている、実に面倒。

植え込みも格好のごみ捨て場のようで、丈が低く葉の茂った植え込みの根元や葉の間にごみが捨てられていることも多い、根元のはすぐに見えるので楽だが、葉の間のものはパッと見でわからぬことも多く、これも面倒。

そして、もっとも量の多いごみは駐車場の隅などに放置される(捨てられる)レジ袋入りのごみ、口を縛っている状態で誰かが置くと、そこにまた別の誰かが置いて行くような感じでごみがごみを呼ぶ状態、植え込みの中のごみのように探さなくてもよいので楽なようだが。

尖ったものが入っているかもしれないという理由からぎゅうぎゅう詰めにしない(怪我の原因となって危険)せいもあってこれらのごみだけで45リットルのごみ袋にして3袋は集まるのだ、困ったものである。

持ち主の手から離れたごみは、持ち主にとっては見えなくなって意識の対象からも外れるばかりの消えて行くごみなのだが、後片付けをする側にとっては身に覚えのない邪魔なごみなのである。

そんなごみ拾いも終わり、掃いたごみも集め終わり、明日の仕込みも終わってさあ帰ろう・・・と仕事場から出てみれば、まだ煙の出ているタバコがアスファルトの上に捨てられていたのだった。

まったく行儀の悪い人がいる、困ったものだ。