2015年12月8日火曜日

初心者という名の消費期限

私が利用している某SNS、夏も終わりがけの頃に携帯電話をスマホに機種変更したという人がいる、初スマホということで戸惑いは大きかったようである、最初の頃はほとんど毎日、そして場合によっては日に複数回の質問を日記として載せていた、その内容はスマホの操作や設定についてのものである。

私は一度もその質問に答えたことはない、質問に対する回答が寄せられても「ありがとう」の一言や結果報告の類も無いのでやりとりする気はなかったのだ、案の定、ある日「質問するばかりで答えてもらって反応ナシのスルーですか?」と叱られていた。

そして質問の冒頭部分によく登場したフレーズが「初心者なもので」という一言だった、そう、その人は初スマホで初心者だった、だか初心者という状態は永遠に続くわけでない。

そして今日、「初心者なのでまたまたよろしくです」という文で始まる質問が投稿された、質問は通算でどれくらいになるのだろう、かなりの数である。

質問の内容を要約すると何かのアプリを立ち上げると数秒ほど固まるようになったのだと言う、いつからかははっきりせず、肝心のアプリの名前も無い。

やはり誰かから「何のアプリか書かなきゃ」と突っ込まれ、「ESエクスプローラー」とアプリ名だけを返したせいで「いつも通り態度デカいね」と露骨な指摘を受けていた、その通りである、教えてもらう側の謙虚さは微塵も無い、読んでいるこちらが赤面しそうなほど無礼だ。

そこでまたも「初心者ですから」と返してしまったので見ていた他の人も苛立ったのだろうと思う、「あなたはスマホにしてから既に半年経った、もう初心者の時期はとっくに過ぎていて当たり前、あなたは初心者ではなく怠け者」と書かれてしまった。

さあ、本人はどう返すのだろうと見ていると、なんと、退会してしまったのである、アカウントそのものが無くなった、驚きである。

初心者という名の消費期限はどれくらいだろう、賞味期限なら早い内にということだが、もう使ってはいけないレベルの消費期限も案外短いのではという気がする。

興味があって手にしたスマホであればきっと誰しもあれやこれや弄りまわって色々と覚えてゆくのだと思う、興味の度合いが強ければ強いほどそのスピードは早いだろうし深くまで知るのではなかろうか。

逆に、仕方なく手にしたスマホだったら興味も薄いのでいつまで経っても覚えないかもしれない、そういった場合、操作についても「ここと、ここを、タップして、こうすれば使える」といった手順でしか覚えない可能性もある、なので何故「ここ」と「ここ」をタップしなくてはならないのかは理解しないので、仮にアプリのデザインが変わってタップの位置も変更となるとお手上げ状態になってしまうことも考えられる。

そういった人は期間に関わりなく初心者のようにも見えるが・・・、いや、私も初心者とは呼ばないという気はする。

今日あっさり退会してしまった某氏、初心者を名乗ること無く今度は誰かに教えてあげる日が早くやってくれば良いのだが。