2015年12月22日火曜日

安物買いの銭失い

私の住む賃貸マンションには各利用者ごとに決められた駐輪スペースが用意されている、駐輪場にズラリと並ぶスペースにはそれぞれ番号が振られていて、自分に割り当てられた番号と同じスペースに停める決まりとなっている。

私から数えて6つ隣のスペース、春にピカピカの自転車が停められるようになった、持ち主は某ディスカウントストアで8,900円で売られていた特売商品なのだと教えてくれた、私にも1台どうだと勧めてくれたのだった。

私も春(2015年4月12日のブログ)に自転車を買ったばかりでどこも傷んでいないので断った。

そして今、その特売商品だった自転車は錆が目立って随分とくたびれた外観となっている、良い錆落としの方法を知らぬかと訊かれたので以前にも書いた3Mのナイロン不織布たわし(2015年9月13日のブログ)にCRC556を少しずつ吹き付けながらこすり落とすくらいしか思いつかないと言った。

スポークでもリムでも、大抵の錆ならそれで落とせると思う。

それにしてもたった半年ちょっとでそこまで錆びるのかと言いたくなるほどの錆である、海辺に放置でもしたかのよう。

新品では判らぬ差が時間の経過であらわになったのだと思う、安いものには安いだけの理由があるのだ、素材の質もそれなりのレベルならすぐに錆ついても不思議ではない。

「まあ、錆が落ちなきゃまた買い替えればいいし」と持ち主は言う、そこでまた特売の自転車を狙うのかもしれない、だがそれは結局高くつくのではなかろうか、安物を何度も買い替えるのと、それなりの価格の自転車を何年も乗り続けるのと、どちらに価値を見出すのかはその人の考え方で分かれるのだけれど。

私なら買う時は高くてもしっかりした材質を使った自転車を選ぶに一票、そしてメンテナンスを怠ることなく大事に乗るのだ。

そうだ、メンテナンスだ、暑すぎたり寒すぎたり、雨続きだったり仕事が忙しい、あるいは単に面倒臭いなどで後回しにせぬようにと自分にも言い聞かせている。

「長持ちの秘訣は日頃の手入れなり」、カメラ好きなうちのじいちゃんの口癖だった、なるほど、そうなのだろうと今は強く思う。