2015年9月7日月曜日

風が冷たかった宮崎


以前のブログにもほんの少し書いたこと(2015年6月23日のブログ)があるのだが、3年前の9月に仲の良かった当時9歳年下の友人が亡くなった、その年下君は実家のある宮崎から福岡に出てきてすぐの健康診断で太り過ぎを指摘され、それ以後医者からは痩せろ痩せろと言われ続けて10年近く、BMIで41超という肥満体で肝臓に脂肪が溜まり過ぎて肝炎だったのだ、肝硬変や肝臓ガンになるぞと脅されても「僕は大丈夫」などと笑っていたが病気は人を選ばない、年下君は入院したが手遅れでみるみるうちに体調は悪化し、そして亡くなった。

今日、年下君が年上の彼氏と一緒に10年近く暮らしていた間に知り合った彼の友人と私は高速バスで墓参りに行ってきた、命日は今日ではなく数日先なのだが高速バスの座席の空きが無くて一昨日と昨日はダメ、彼の友人は水曜から大阪出張なので有休の関係などで今日しか行けないのだ、もちろん年下君の元彼氏を誘ったが、年下君との日々はもう思い出だし、今はもう別の恋人がいるから行けないと言う、近ければ車でこっそりお参りに行けるけど、宮崎までは無理だし、これからも行くことは無いから誘わないでくれと言われた。

彼の友人は元彼氏を薄情者だと呆れていた、薄情だと言うその気持ちは分かるが、年下君の元彼氏の気持ちもわからなくはない、行ってあげればいいのにと思う一方で仕方ないことなのだとも思う。

福岡と違って宮崎は晴れていた、快晴ではないが日差しが充分にあって明るい、ただ、風が強くて体感温度はそれなりに低い、墓参りが済んだ後は帰りのバスの時刻まで余裕もないので寄り道などできなかったが年下君の友人が青島に行きたいというのでタクシーで行った。

だが、寒いのである、海から吹き付ける東寄りの風が半袖姿の中年男には寒くて途中で断念して戻ってきてしまった、まばらな観光客は長袖姿が目立っていた、備えていたのだろうか、ほほう。

年下君の墓参りは彼のご家族には内緒なのである、亡くなった後でゲイだったことが家族に知られてしまい、葬儀は墓参りには来ないでくれと言われていたのだった、なので年下君が眠るお墓のある寺では福岡からこうやって墓参りに来たことなどは誰にも言わず内緒にしていてくれとお願いしたのだった。

次は再来年である、その時は彼の友人は一緒に来てくれるだろうか、来てくれそうな気はしている、もちろん私は行くけれど。