2015年9月18日金曜日

遠慮なしに言う人々

休前日の夜は酒が楽しい、今夜も満席な時間帯を避けて早い時間帯にいつもの店に飲みに出かけた、ドアを開けると先客が1人、真っ黒に日焼けした見た目で60代後半の人(2015年6月10日のブログ)だった。

私はその人があまり好きではない、その人も私のことはあまり好きではなさそう、なので同じカウンターに並んで飲んでいても話が弾むこともない、ほどなく別の客が入ってきた、まだ早い時間だというのに少し酔っていてマスターに「おい、ばばあ」などと言っていた。

日焼けした人とは顔見知りのようで隣りに座って話していたのだが、日焼けした人が別の店のマスターから若いと言われたと何度も繰り返すと「お世辞に決まってるじゃないか」と言ったのだ、しかも、酔っていたせいかそれで終わらず「よく見ればしわしわのくせに」とか「孫の服盗んで着ているおじいちゃんみたいだ」などと止まらなくなってしまった。

なんとまあ、思い切ったことを言うものである、聞いているこちらがヒヤヒヤする。

傍で見ていて言い過ぎてるな・・・と思ったところで日焼けした人はスッと席を立って勘定を済ませて帰ってしまった。

マスターが「○○ちゃんダメじゃない」と叱った、が、本人は「はあ?」とわかっていない。

その後で今度はリネンのジャケットを着た私の友人が入ってきた、が、日焼けした人をボロクソに言った酔っ払いとも顔見知りのようで挨拶をしていた、ジャケット君が酔っ払いに「試験どうだった?」と訊けば「落ちた」と答える酔っ払い。

マスターが「何の試験受けたの?」と訊けば4度目の職場の昇格試験らしい、「そんなに難しいんだ」とマスターが酔っ払いに言うとジャケット君が「違う、この人頭悪いもん」と肘を付いてカウンターに並んでいる酔っ払いを指差したのだった、ジャケット君は酔ってはいないのだが止まらない、酔っ払いに「ね? あんたバカだもんね」と笑った。

酔っ払いはスッと席を立って勘定を済ませて黙って店を出て行った、日焼けした人と同じではないか。

遠慮無しに言われるとグサッとくることは誰にでもある、それが本当のことならば反論もできないだろう、場合によっては殴り合いにでもなるかもしれない、遠慮無しに言う人にはハラハラさせられる。