2015年9月29日火曜日

足あとを消す理由

某SNSで繋がっている友人が不愉快そうな日記をアップしていた、そのSNSには足あと機能があって来訪者が時刻と共に記録される仕組みになっている。

不愉快そうな日記とはその人が繋がっている別の人が足あとを消すのが気に食わないと言う内容、足あとを消される瞬間を偶然に目にし、何故足あとを消すのかと訊いたことが原因でブロックされてしまったらしい。

「なぜ足あとを消すのですか?」
「いや、別に、ただなんとなく。」
「消さなくてもいいのに。」
「いけませんか?」

こういった4行で繋がりも切れて終わったのだという。

足あとを消す理由は訪れたことを知られたくないという以外に何があるだろう、友人はその理由を知りたがっているのだが消したほうは特に理由は無いと言う、本当は何かあるのかもしれないがそれには触れずにおいたのだろう。

もし、私が足あとを消されたとしても、きっと私はなんとも思わないだろう、残すも消すも本人の自由で実装されている機能を使ったまでである、ただなんとなく消したかったら消せばよいだけのことなのだ、何か理由があるにせよその詳細を知りたいとは思わない。

ただ、友人の気持ちも全く分からないわけではないのだ、本人の自由であるのと同時に何か理由があるのだと思った時に、そのどちらを重視するのかで「足あとを消される」ということの受け取り方は変わってくるのだと思う。

友人は日記の中で足あとを消す理由がわかりませんと締めくくっていた、コメントが幾つか付いていて同調する人もいるがそうでない人もいた、結局のところ、最後のやりとりが短い4行で終わったという点で元々の繋がりは薄かったのだ、足あとの件が無くても何かのきっかけで途切れて終わっていた2人ではなかろうか。

私は足あとは消さないし、消されても特に不満には思わない、ただ、世の中消されるのを嫌がる人もいるので、消す時はタイミング良く本人に気付かれぬようにしてあげればいいのではなかろうか・・・と思う。

たとえば、足あとを消そうと思った時点で相手がログイン中ではなさそうな場合=最終ログイン時間が1時間以上などの場合は消しても知られることはないだろうが、5分以内といった場合は今まさにログイン中で足あとを確認しているかもしれないのでもう消さずにそのままにしておくといった具合に。

実のところそんな気遣いも面倒だろうなとは思うけれど。

まあ、SNSもリアルの社会同様に、それぞれが距離を保って上手に付き合っていきたいものである。