2015年9月30日水曜日

白髪かハゲならば

育毛剤ではなく発毛剤を試してみようとしている友人がいる、最近急に髪が細くなり頭頂部が薄くなってきたと嘆く、そうだ、私は知っている、友人が座っているところを後ろから見ると地肌が見え始めている、本人はカッパのようになるのが嫌だと言う。

なので帽子をよく被るようになった、人の目を気にしているのである。

私には「白髪だけど髪がいっぱいあっていいね」と言う、そうだろうか、私は白髪は好きではない、染める気がない(面倒くさい)ので放置しているだけだ。

ハゲるのは不格好だろうか、私はそうではないと思う、ハゲていても魅力的な人はたくさんいる、なんとかして隠そうとして失敗している人もいるがハゲているから不格好というわけではないのは確かである、現実にその男性ホルモンたっぷりな感じを嫌がる人もいるが逆に惹かれる人もいるではないか。

3年ほど前に亡くなったが藤本義一さんという作家がいた、それなりの年代のかたなら11PMという深夜番組で司会をされていたのを覚えている人もいるだろう、あの作家さんは当時から髪が白くてうちの母などは「きれいだね」と言っていた、私もそう感じはしたが自分が白髪だらけになると話は違う、まだシオゴマ段階であそこまできれいに白くはないせいもあるのだが。

二者択一で白髪かハゲを選べと言われたらハゲを選ぶかもしれない、発毛剤を試そうと考えている友人は間違いなく白髪を選ぶだろう、ほら、なんとなくどこか「隣の芝生は青い」に通じるものがあるように感じる。

さて、友人はどんな発毛剤をと考えているのだろう、循環器の疾患の有無なども考えに入れなくてはならないはず、多少なりともリスクがある薬を使ってまで・・・と、正直そう思う。

たとえ嫌でも開き直れたら幸せである、薬にかける金も要らず、体に負担をかけず、なにより気に病むことがなくなるのだから。

私も白髪は嫌だが、前述の通り放置している、身嗜みとしてボウボウにならぬように電動バリカンでこまめに短く刈ってはいるけれど。