2015年7月1日水曜日

目的は抑止力なり

仮にあなたが庭にトマトを植えていて、そしてお隣さんもまた庭にトマトを植えていたとする、そこへ山から下りてきたイノシシがトマトを食い荒らそうと我が物顔で庭に入って来た。

親から動物を傷つけてはいけないと言われて育ってきたので何もできない、それを見たお隣さんがやってきて、もしかしたらイノシシに反撃されて怪我をするかもしれないのにあなたの代わりにイノシシを追い払ってくれた、そのお陰でトマトは無傷で無事だった。

ところが翌日、今度はお隣さんのトマトを狙ってまたイノシシが下りて来た、あなたは窓辺からそれを見ている、放っておくとトマトは食い荒らされてしまう、さあ、あなたならどうする?

1・親の教えを守らなくてはならないので何もせず見ているだけにする
2・攻め入られた時のみ反撃可能だと解釈を変え一緒になってイノシシを追い払う

「1」を選んだ人の中にはお隣さんへ申し訳ないという気持ちや、自分がお隣さんへ対等な関係を築けず不平等をもたらしていると思った人もいるのではなかろうか。

私なら迷わず「2」を選ぶ。

あなたを「日本」、お隣さんを「アメリカ」、イノシシを「日本に攻め入る他国」に置き換えてみて欲しい、それが集団的自衛権の目的なのだ、同盟国としてアメリカは日本を守る、ならば対等な関係を築きアメリカが困った時にできる範囲で日本が助けようじゃないかという考えなのだ、日本が困った時は「助けて!」、でもアメリカが困った時は「頑張ってね」と言うだけなのは不平等ではないか。

集団的自衛権は戦争抑止力になる、日本とアメリカが軍事的により強固な関係を築けるのだ、優れた自衛隊と圧倒的な軍事力が結びつくので日本の侵略を企てる機会は減るか無くなる。

野党は戦争をするための法案だと騒ぎ立てて世論を煽っている、だが実際は逆で戦争を避けるため=戦争抑止力を高めるものなのだ、自民党もその点を繰り返し言ってはいるが野党は戦争をするためだと繰り返す、そう繰り返すのはこの法案が戦争をするためであると国民に誤解されたほうが自民党政権の足を引っ張るには都合が良いからである。

なので騙されないでいて欲しい、集団的自衛権は戦争抑止力の強化を目的とした法案なのだ、アメリカと対等な関係を築き、その軍事力を後ろ盾にしようとしているのである。

「戦争は嫌です、戦争反対」とプラカード掲げてデモに参加する人がいる、戦争をしたくないのは誰しも同じこと、だが、こちらの気持ちなど侵略者には関係のないこと、ある日国境を越えて攻め入って来た輩に「戦争は嫌ですから帰ってください」と言えば「はい、わかりました」と帰って行くわけがなかろう。

嫌だからという理由で想定される事態から目を逸らすことなく、自分が生まれ育った国を守るためにもどういった権利の行使が可能なのか考えて欲しい、そう、集団的自衛権は義務ではなく権利なのである。

だから私は安倍首相と自民党を支持する、これは揺るがない。