2015年7月10日金曜日

シーズン4を観終えて

字幕版は最終話が7月13日の放送で残ってはいるが吹き替え版は終わってしまった、Dlifeで放送されていた「ダメージ」、そのシーズン4の最終エピドードを観終えたところである。

話の込み入り具合が過去のシーズンよりもシンプルで、何がどうなっているのか混乱しそうな作りのほうが好みな私としては若干物足りなさを感じはしたが総じてダメージらしい面白さは味わえた。

グレン・クローズの内に秘めた毒気の魅力がいかんなく発揮されているドラマで見応え充分である、ところが、残念なことに本国アメリカでの視聴率はシーズン1は素晴らしかったけれど次のシーズンからは芳しくなかったらしい、なんと、このシーズン4に至っては本来の放送チャンネルであるフォックスから放出されてしまったのである、そうなると視聴人口もガクンと落ちるのでドラマそのものの継続も不可能となりシーズン5を以って終了となってしまった。

ああ、こんなに面白いのに。

グレン・クローズ演じる敏腕女性弁護士の”パティ・ヒューズ”は効き目の激しい抗生物質のような女だ(笑)、対するローズ・バーン演じる”エレン・パーソンズ”はその効き目に頼る気鋭の女医のようなもの、抗生物質の効果を知り使いはするが手痛い副作用に泣きもするのだ、どこかでお互いを必要としていながら、またどこかでは忌避したくもあるような、一種の捻じ曲がった承認欲求のようなもので繋がった2人の関係はドラマのサスペンスの部分とは別に人間ドラマとして大変興味深いものがある。

このブログの冒頭で字幕版の最終話は7月13日だと書いたが、翌14日にはシーズン5が始まる、シーズン4で解決されていない諸々の展開も気になるのだが、ドラマの内容そのものよりもグレン・クローズとローズ・バーンの今後も気になる。

次に登場するのはどういったドラマか、または映画か。

いや、グレン・クローズはもうテレビドラマには出ないかもしれない、懲りてしまったのではなかろうか、どんなにぴったりの役柄で見事に演じていたとしても、このシーズン4のように放送の機会そのものが危ぶまれる事態を味わえば新作でオファーを受けても食指は動かないかもしれないではないか。

とにもかくにも最終シーズンが来週から始まる、韓国ドラマのように全80話とか130話などという長尺なドラマではない、シーズン3までは全13話、シーズン4は10話、3話短くなったのか・・・、シーズン5も同じくらいだと思う、毎週放送で3ヶ月にも満たない。

短い間ではあるが楽しみたい、パティとエレンの結末を観てみたいのだ。