2018年5月1日火曜日

威嚇行動

端から端まで歩くには数分を要する長さのある筥崎宮の参道には直交する通りが数ヶ所あるのだがそのうちの1ヶ所へ曲がり入るとカラスの声が騒々しくなる地点がある、声だけならまだしも顔を横に向けて目の正面で通りを歩く人を観察しその頭上を繰り返し飛ぶのだ、繁殖期がゆえの威嚇行動だと思う。

つまりはその近くに巣があるということになる、ハシブトカラスなので巣は高い位置にあるはずなのだが、見回してみたところこれといったそれらしくものは見当たらない、きっと人の目では見つけにくい場所を選んで巣を作ったのだろう。

歩いていてもギャーギャーと声をあげて頭上を飛ぶカラス、そこで歩みを止めるとなお騒ぐのは一層警戒を強めたからだ、今の時期なら卵も既に孵化してヒナになっていると思う、それを守ろうと何度も頭の上を飛ぶ親カラスも必死だが、そんなヒナなど何ら目的でない人間の、特に子供にとっては威嚇されるなどは迷惑至極、うるさい声だけならまだしも、仮に頭めがけて襲って来でもしたら役所へ苦情が寄せられ巣ごと駆除されかねない。

そんなカラスを嫌って石を投げる人もいるが、カラスは賢いので危険な人の容姿を記憶して服装が変わっても同じ人であることを認識し毎回激しく威嚇するという。

山の中の営巣なら全く問題ないが、こういった都市部の住宅地ではお互いがとても身近なので問題化する。

人の場合だと子供が狙われると一気にカラスへの敵対心が高まる、近くには小学校だってあるのだ、体の小さな子供は大人以上に狙われやすい、ケガでもしたらおおごとである。

カラスの繁殖時期は7月あたりまでだと聞いた、もうしばらく続くのか、日本全国どこにでもいて人の生活と密着した環境で暮らすカラス、この時期のこういった問題はどこででも起きる、執拗で時に激しいそんな威嚇行動にはご注意を。>皆様