2018年5月14日月曜日

それぞれの「DCT」

車好きのM氏はイタリア製の車にぞっこんである、価格のことはさておき買えるものなら買ってしまいたいとさえ思っているらしい、だが日本で乗るには何かと難しいらしく現時点で買うのは無理のようだ。

なので今は海外(ドイツ)の雑誌での特集記事で楽しんでいる。

そんな雑誌を見せてもらったのだがドイツ語なので何が書かれているのかさっぱり分からないが、M氏は見出しと本文以外の段落に書かれた「DCT」という部分に丸をつけていた、M氏はヨーロッパの車に多い機構だと教えてくれた上でそれに大変興味があるのだとも言った。

「DCT」・・・、なんだろう、私は車に乗っていたくせに細かい仕組みには疎いのだ、DCTと聞いてパッと頭に浮かんだのが離散コサイン、M氏のそれかと訊くとなんだそれはと笑われた、車でのDCTは「Dual Clutch Transmission」の略らしい、離散コサインは「Discrete Cosine Transform」だ、もちろんこれら2つは別のものである。

Dual Clutch Transmission・・・、教えてもらってもさっぱり分からない、まあ、何か特別な仕組みなのだろう。

M氏が言うにはM氏の知人にはドリカム=「Dreams Come True」だと言った人もいるらしい、この車で聞く曲はドリカムがぴったりなのではないかというやや複雑な勘違いをしていたとか、ああ、なるほど、ドリカムか、それなら私だって知っている。

それぞれのDCT、ちぐはぐな解釈が面白い。

ところでM氏の惚れ込んだ車は日本で買うとすればなんと300万円ほどするらしい、外車では安いほうらしいが咄嗟に標準装備の軽自動車が2台買えるぞと言うと笑われた、いや、2台買えるのだ、しかもM氏は問題は価格ではないと言った、。

車好きには価格の高さはさしたる問題にはならないというのが凄いなと思う、とはいえ誰しも好きなことに金を使うのは痛くもなんともない、それどころか楽しくて仕方がないのでM氏の気持ちはよく分かる。

いつか正規代理店などを通してM氏が買える日は来るのだろうか、その暁には是非乗せてもらいたいものである、靴を脱げと言われるかもしれないけれど。