2018年5月4日金曜日

もやしを凍らせてみたら

夕方に姉の所へ行くと甥っ子が来ていた、なんと姉が忙しい時のおかずにと凍らせた手作りのコロッケ9個持ってきていたのだ、他所でメシをごちそうになるか、出来合いのものを買って食うくらいだった同じ男とは思えない変わりよう、これならば姪っ子が焦るのもよく分かる、料理の腕前については自分よりずっと下だと思っていた弟が、いつの間にか自分よりも料理上手になっていたのだから。

そんなすっかり自炊派と化した甥っ子からの質問、「もやしを3日間保存するにはどうすればよいだろう」。

もやしを3日間か、私は買ってすぐ調理するばかりなのでもやしの保存など冷蔵庫に入れるくらいしか考えたことはなかったのだ、ただ、できるだけ温度が低いほうが長持ちするのは間違いないので野菜室ではなく冷蔵庫の上の段かチルドルームに入れるようにしている。

もやしはとにかく傷みやすいのだ、うっかりしていると茶色く変色するし、酸っぱい匂いが出て袋内に水気が溜まり始める、こうなると腐りかけているのではないかという気がしてもう食べようとは思わない。

私なりの少しでも長持ちさせる保存法とはボウルに小さじ1杯の酢と冷水を満たし、その中にもやしを浸すくらいか、千切りキャベツの保存法と同じだ、他に良い方法があるのかもしれないが、私が思いつくのはそこまでである、ただ、これで3日間保存可能かどうかは分からない。

「冷凍できるかな」と甥っ子は言う、凍らせるとどうなるのだろう、たぶん解凍時に潰れて元の状態とはかけ離れたものになるだろうという気はする、よって冷凍は不向きであろう。

そこで実践、もやしは安いのでこういった実験は躊躇なくできる、買ったもやしを水洗いしビニール袋に入れて空気をなるべく抜いて平らにして2時間冷凍庫へ。

カチカチに凍ったそれを皿うどんの具として他の具材と一緒に調理してみた、結論から言うとしっかりと加熱して嵩が潰れる料理には問題ないと感じた、だが、シャキシャキとした歯応えが欲しいもやし炒めなどの手早くサッと熱を通すだけのものには不向きだ、まるで水煮にしたように嵩が潰れてしまうからである。

結局のところ冷凍には不向きな野菜ではあるが、それでも何に使うかによっては凍らせて問題ない場合もある、この点は菌類と共通している、菌類も凍らせると解凍時に水気が出て嵩が潰れるが、だからこその利用方法から敢えて凍らせることもある。

まあ、冷凍もやしには冷凍菌類ほどの用途はないとは思うが。

それにしても面白いことを思いつく甥っ子である、今回はもやしだった、次は何を思いついてどんな質問をしてくるだろう、私はそれを楽しみしている。