2017年11月20日月曜日

浸るのには場所を選んだ上で

午後の天神地下街は人通りが多い、特に地下鉄天神駅から南側は。

私は仕事帰りの寄り道で天神ビルのあたりで地下街へと入った、そこから天神南駅へと向かうのだ、地下鉄に乗るためではない、天神ロフトへ行きたかったのだ。

天神駅からの南側から三越までの間は誰かと並んで歩くのも気が引けるほどに混んでいる時がある、急いでいる人は前の人を追い越して行く、私は誰かと一緒の時は他の人の足を邪魔せぬようになるべく進行方向に向かって縦に並ぶようにしている、会話はしにくいが、それは目的地に着いてからで充分なのだ。

そんな地下街にスマホを操作しながらほとんど歩かぬ男性がいた、後ろ姿で分かるほど若い男性で耳には白いイヤフォンをしていた、その後ろからは2人の女性がやってきてその男性を追い越そうとしていた、私はさらにその後ろだ、女性2人が若い男性の横に並んだ時に、前からやって来た高齢な別の男性が避けようとしたところ女性2人と鉢合わせしそうになったので歩みと止めた、当然目の前にはノロノロと歩く若い男性がいる、しかも周りのことには気付いていない、いや、気を遣ってなどいない、またもや目隠し状態なのだ(2016年9月28日のブログ)。

そんな態度が高齢な男性の気に障ったのだろう、「おい! こんなところでぼんやりするな!」と怒鳴られたのだ、若い男性は驚いて耳からイヤフォンを外して周りを見回していたが、周りの人たちは逆に若い男性をチラチラと見ていた。

怒鳴られた怖かったのか、恥ずかしさからか足が竦んだようになった若い男性の横をぶつぶつと文句を言いながら高齢な男性はすれ違って行った。

なかなか激しい怒鳴り声だったので私も驚いたし、そこまで大声を出さなくてもよかろうとは思うものの、やはり人混みの中でスマホとイヤフォンでぼーっとされたら邪魔でしかたない。

どんなに素敵な曲を楽しんでいるにせよ、自分の世界に浸って楽しむのは自分だけのスペースにいる間にしなくては迷惑になるし危険な時でさえあるではないか。

私も屋外で音楽を楽しむことはあるが、耳掛け型のヘッドフォンなので周りの細かい音もしっかり聞こえる、それだけ音漏れはしているということなので他の人が近い場所にいる間はボリュームを極力絞ってはいる、だが、インナーイヤー型のイヤフォンは耳栓そのものなので周りの音は聞こえにくい。

ノイズキャンセリング機能など使っていると更に聞こえにくい、そういった遮音性能にも優れた高品質なイヤフォンはオープンな公園のベンチに腰掛けている時などに使うのが安全だろう。

年の瀬ともなると世の中の動きが一層慌ただしくなり街は混みやすくなる、そうなるとつい短気になってしまう人も出てくるものだ、不要なトラブルに遭わぬよう人混みが通過点に過ぎないのであればスッと通ってスッと抜けるのが賢明だと思う、私もそんな人混みに紛れてあちこち移動する機会は多いので充分に注意しなくてはと思う。