2017年11月15日水曜日

本人に届くからこそ意味がある

ややこしくも奇妙な話を聞いた、私の友人であるM氏はLINEを利用しているのだが、今日の昼頃に突然普段からやりとりしている人から「ちょっといいですか?」とメッセージが届いていたので何かと思えば「なりすましに疑われているのでLINEの機能だけ一部制限されてしまった」(原文のまま)というメッセージが届いたという。

なりすましを疑われるとはどういうことなのだろう、M氏はそう思って詳細を教えてくれと返信すると本人もよくわからないが運営からそういうメッセージと共に機能を制限されたと言うのだ。

この話の肝はここからである、なりすましを疑われた相手は本人の証明として繋がっている人の助けが必要だと説明し、それらの人へのSMSで認証コードを送り、それを受け取って自分の端末に入力すると疑いが晴れるから電話番号を教えて欲しいというのだ。

なんだそれは(!)、私はLINEについては詳しくは知らずとも本人確認の手順で第三者へ認証コードを渡すなどそんな仕組みなど聞いたことがない、認証コードは本人に届くからこそ意味があるのではないのか、なのでそいつは詐欺師だ。

そう、M氏もすぐにピンと来て相手の要求には応じず乗っ取りを企てる輩なのだと判断しブロックしたという、その後調べてみると割と多い手口らしい。

それに、「なりすましに疑われているのでLINEの機能だけ一部制限されてしまった」という日本語もいくつかの点で変である。

奇妙なのは日頃からやり取りしているIDであることは間違いないのだが、それがその本人でないとしたら既に乗っ取りに成功したなりすましによる手口ということになる、では、かの本人は一体どうなってしまったのだろう、乗っ取られたことに気付かず過ごしているということか、もしそうならどうにかして本人に知らせたいのだがLINEのID以外に連絡先を知らぬのでその術がないという。

だが、しばらくするとそのアカウントは凍結されていたので本人が気付いて通報したに違いないとM氏は言った。

いや、そもそもその本人はどうやって乗っ取られたのだろう、M氏に接触を図ったように接近したということなのだろうか、んん、ややこしいし危険である。

悪知恵を働かせる輩は次から次へと悪事を思いつくもので、まさか自分はそんな目には遭わないという正常化バイアスの落とし穴を利用した策略に引っかからぬよう注意が必要であろう、少しでも文言が怪しかったり、いつもと口調が異なっていたり、言い分が解せなかったりするのならまずは疑ってみるのが良いと思う。

ところで、このブログのメッセージボックスからLINEのIDを教えてくれという問い合わせがよく届くのだが私はLINEは利用しない(2015年7月5日のブログ)、ご要望に応じることができず申し訳ない限り。

テスト運用なれどまだ当分は使えるメッセージボックスなので、お手間でもそこからよろしくお願いします。>皆様