2017年11月12日日曜日

メガネの一日

私は近視である、なのでメガネを掛けているが仕事中は1日使い切りタイプのコンタクトを使っている。

それが迂闊にも切らしてしまったのだ、新品が届くのは明日の午後になる。

なので昨晩からずっとメガネで過ごし、仕事中もメガネで通したのだった、ほんの数年前まではこれが当たり前だったのだが、厨房の蒸気で頻繁にレンズが曇るのと、顔を斜め下に向けた状態での調理や食材の下処理中など手を離せない時に微妙にずり落ちてしまうフレームを直すのが嫌でコンタクトにしたのだ。

そのあまりの快適さには驚くばかり、視線を向けたどこにでもピントはシャープに合うし、曇ったりしないので炊きたてのご飯の具合をみたり蒸し器の蓋を開けたり熱いお湯で洗い物をする時や、ずり落ちないので身の柔らかい鰆や鯵の小骨を抜いたり鋭い歯先で肉の筋を断つのも、もう何も気にすることはない。

特に、マスクを使用しなくてはならない作業時に己の呼気でメガネのレンズが曇る煩わしさから開放されたのはまことに有り難い。

それ以来仕事中はコンタクトを使用している、頭の中では8枚は残っているはずだったのだが、いったいどこで数え間違えたものか。

私は90枚入りを購入している、使うのは1日に2枚だ、なので両眼では4枚ということになる、ある程度時間が経ったところで最初の1枚目を外し、1時間ほど目を休ませて新しい2枚目を使うのだ、1枚目で8時間過ごし、仕事の休憩時間に合わせて1枚目を外して1時間ほど目を休ませ、ここからは2枚目で8時間という分担をさせている、もちろん2枚目の分担時間には仕事を終えた後の私個人の生活時間が多分に含まれている。

まさか休憩時間も合わせて17時間も仕事場で頑張っているわけではない。

最初のうちはトータル17時間なら1枚で通せば済むのではないかと思っていたのだが、やはりそれは無理というものでコンタクト装着時間はおおよそ12時間までが目処になっているらしい、欲張ってしまうと目の疲れはかなりのものなので、それならば早いうちの交換と1時間ほど目の休息時間を挟めば無理もないだろうと踏んだのだった。

この数年はこのスケジュールで問題なく過ごせている。

デメリットはコスト、90枚入りで5,000円と少し、コンタクトは左右で別のレンズなのでそれを片眼ごとに購入し、早朝から仕事をする日は1日に4枚使うことになる、遅出の時は働く時間が短いので途中の交換はしないので2枚で済むが。

90枚入りで最短45日で使い切ってしまうことになけれど、実際には前述の通り2枚で済む日もあるので45日よりは10日ほど長く55日ほどとなっている、まあ、便利なものには金がかかるということであろう。

今では朝から晩までメガネで過ごすのは休日くらいか、もちろん、メガネにはメガネの良さがある、仕事やプライベートなどシチュエーションによって使い分けが容易でフレームなどでおしゃれを楽しめたり、コンタクトよりもメガネのほうが圧倒的に目の疲れが少ないという人もいる。

ゲイという世界で見るとメガネフェチな人はそれなりにいて、どこかのSNSでは専用のコミュニティが複数存在していたくらいだ。

残念なのはメガネを掛けているからといってお呼びがかかったことは一度もないこと。

まあ、これは他の要素のせいもあろうかと思うので仕方がないのだが。