親しい人の中で帽子を被っている人は多い、夏場の直射日光を避けたかったり、短い髪の間を通り抜ける冬場の風を避けんがためだけではない、装いの一部なのだ。
私も普段から帽子を被っている、特に夏の昼間はジリジリと身を焦がすような日差しから狭い陰ながら守ってくれるので手放せない。
キャップタイプにしろハットタイプにしろ、しょっちゅう外出時のお供として使われる帽子なので早いうちに汚れてしまう、特に夏場のオヤジの皮脂で額の部分などは2週間もすればどうしてこんなにと思うほどすっかり汚れてしまうのだ、まあ、それだけ私が脂ぎっているということ以外ないのだが、こうやって文字で書くと小汚さが際立ってしまう。
冬場なら汗も皮脂も落ち着くので夏場よりは長くはなるが1ヶ月ほどで汚れる。
今日はそんな帽子の中でキャップタイプのものを洗った、街の中でたまに見かけるが汚れたままろくに洗いもしないと表から見える額に接するつばの部分に汚れが染み出してきたりする、ああなってしまうのはなんとしても避けたい。
そこまで汚れてしまうとすれ違いざまに臭ったりもするのだ(!)。
他の人はどうやって帽子を洗っているだろうか、たぶん汚れの酷い部分におしゃれ着洗いの洗剤でも塗ってぬるま湯の中で揉み洗いという感じだろうが皮脂はそんなに簡単には落ちてはくれないのだ、そしてバケツや洗面器の中で手洗いか、ハットタイプなら洗濯機に放り込んでしまう人もいるだろう、確かにそれでもきれいになるのだが帽子が傷んでしまうかもしれない、特にキャップタイプはつばの部分から掠れたり縫いがほつれたりでダメになってしまいそうな気がする。
そこで便利な洗い方をつばのあるキャップを例にして紹介してみよう、簡単な方法なので「そんなの知ってるよ」という人もいるとは思う、洗っても汚れが残っていると酸化して臭いの元になるので帽子はしっかり洗おうではないか。
まず用意するのは洗剤、ここでは汚れの酷い部分にピンポイントで塗りやすいので液体洗濯洗剤を使っているが、なければ食器用の中性洗剤でも構わないし、粉末洗濯洗剤でも問題ない、ただし、蛍光増白剤が入ったものだと屋外では色調が変化するのでその点は一応注意。
それと、無くても構わないがセスキ炭酸ナトリウムがあれば汚れ落ちが格段に良くなるので欲しいところ、重曹の代用はアルカリ度が弱い上に溶けにくいのでセスキ炭酸ナトリウムほどの効果は望めない、残念。
次に帽子がすっぽり入るサイズのビニール袋1枚と、輪ゴムを1本、そして洗い用にぬるま湯を500ml、ビニール袋は透明で厚みと伸びがあり破れにくい低密度ポリエチレンを使い、白濁しシャラシャラと軽い感じの高密度ポリエチレンは作業中に破れてしまうことがあるので避けるべし。
小さじ2杯ほどの量の洗剤を帽子の汚れが酷い額の部分などに塗り、2つ折りにしてビニール袋に入れ、そこへ小さじ1杯ほどのセスキ炭酸ナトリウムも投入、画像では見えにくいが帽子のつばの部分に見える白いものがセスキ炭酸ナトリウム、溶けやすいので放り込んで構わない。
ぬるま湯を500ml注いだら数回軽く揉んで洗剤を全体に馴染ませ、あとはなるべく空気を抜いて輪ゴムでしっかりと口を縛る。
ビニール袋の口をしっかりと輪ゴムで縛らないと途中で外れて洗濯液がこぼれるので注意、あとは、
5分放置。
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両手でつばの根元部分を持ち前後左右に優しくシェイクするようにして洗濯液を帽子にくぐらせて1分間洗う。
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3分放置。
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再度優しくシェイクするように1分間洗う。
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3分放置。
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最後の洗いも同じようにシェイクするように2分間。
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袋から取り出して流水で軽く洗濯液を洗い流す。
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1分間ほど軽く脱水。
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もう一度軽く流水で洗う。
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1分間ほど軽く脱水。
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洗面器や洗い桶にたっぷりの水を入れ、そこに5分間ほど浸した後に軽く揺するようにして濯ぐ。
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最終脱水は1〜2分間。
・・・はい、これだけ。
洗いの作業ではビニール袋越しに帽子の布地を揉んだりはせず、あくまで洗濯液を帽子にくぐらせて汚れを落とすのみ、作業全体を文字にすると面倒臭いのだが実際にやってみるとたいしたことはない、洗い終わったらすぐに干して終わり。
洗う作業は前後左右へのシェイクだけだが・・・、ほーら、皮脂汚れの酷い額の部分もしっかり落ちている。
ビニール袋に穴が開いていたり、輪ゴムが外れてしまってはおおごとなので作業は風呂場や台所の流しで行うのが安心、おっと、この方法は素材や形状により不向きな場合があるので自宅で洗っても問題のない帽子に限定し、染色やプリント、装飾品などの有無も考えながら充分に注意して行うべし、自宅洗いが不安な時は迷わずクリーニング店などのプロにお任せしよう。
最後に、お約束の文言だが、この方法により起きた何れの不具合にも管理人は責任は一切とれぬので、各自の自己判断と責任ということでよろしくお願いします。