2016年12月9日金曜日

植木鉢とクマゼミ


じわじわと今年も残り少なくなり汚れにくい場所から念入りな掃除を始めている、仕事に行く前の午前中は我が住まいの狭いベランダがその対象だった、鳥のフンなどで汚れているわけでもないので、せいぜいプランターの周りにこぼれた土だとか、隅を掃き、今は使っていないプラスチック製の植木鉢をまとめる、その程度だった。

時間はほとんどかからなかったが、大小2つある植木鉢の大きいほうの中にセミの死骸が転がっていた、先程まで生きていたかのような完全な姿で、どこにも朽ちた部分などもなく、羽は透き通っていてきれいだった。

クマゼミだ、ということは遅くとも8月の中旬には植木鉢の中に飛んで入り込み、そのまま命を失ったということなのだろう、床のやや奥まった場所に置いてあった植木鉢なので鳥に見つかることもなく今までそのままだったのだ。

あの暑くて日の出から騒々しかった夏の欠片である、カラスにでも見つかっていればパクリと咥えられておもちゃにされていただろう、私の部屋のベランダの手摺りには鳥はやって来ない、いや、来させないようにしている。

引っ越して来た当時は他の部屋と同じく鳥が手摺りにとまり、そこでフンをし、結構な汚れかたをしていたのだが、晴れた日は布団干し用の大きな布団挟みを手摺りに噛ませ、そのループにレジ袋2枚の持ち手の部分を通しておくだけで寄って来なくなった。

そよ風にしろレジ袋はゆらゆらと揺れるし、もう少し強めの風が吹けばシャラシャラと音を立てて大きく膨らんで乱れ動く、鳥にとってはいきなり動き出すレジ袋が怖いのかもしれない。

植木鉢を揺らすとカラカラと音を立てる乾ききったクマゼミの死骸はそうやって今に至る。

まあ、そこにそのまま放置もできないので家庭ごみの持ち出し用の袋に他のごみと一緒に入れ先ほど捨てたが。

大掃除もあと5〜6回で全て終わる、ちょっと早過ぎのような気もするが、汚れやすく、また頑固そうな台所だけは年末ギリギリに仕上げようと思う。

今年も残すところ約3週間、全く実感が湧かない。