2016年12月18日日曜日

探し物は耳の中

今日も暗くなっての仕事上がり、やはり地下鉄で帰ることにした。

中州川端駅でのこと、同じく乗り換えと思しき女性が私と同じ乗り口で貝塚行きの列車を待っていたのだが、まもなく到着というアナウンスに合わせてポケットからスマホを取り出して画面をタップしイヤフォンを外した、音楽を聴いていたのだろう。

だが、外したイヤフォンの先端部分を手にし、目で確認の後に何か足元を探し始めた、落し物はなんなのだ、もうすぐ列車が入って来るので女性は慌てている、私も下を見回したが特に何も落ちてはいなかった。

ホームに列車が入って来たので女性は諦めたようで目の前で停止しドアが開くのを待っていた、そこで、ふと見ると女性の耳の穴が白いのだ、真っ白である。

おや? と、気付けばイヤフォンのシリコンピースだった、おのずと足元の探し物も判明、落としたのではない、耳の中に残っていたのだ、女性に「ほら、耳」と指差すと本人も気付いて恥ずかしそうにしていた。

古いコントに「老眼鏡が無い、どこへ置いたのだろう」と探すシーンで実は一時的に使わぬよう額の上まで持ち上げ掛けていて、探し物は手元にではなく自分の頭の部分にあったというお笑いのネタがあるが、今日のシリコンピースはうっかりだった。

私はそのタイプのイヤフォンは使わないのでよくわからないが、シリコンピースが耳の中に残っていても音の聞こえ方や耳の感覚に違和感は感じないのだろうか、しばらく使っているとそんな感じがあやふやになって気付かないのかもしれないが。

先日の隠し鬼風な探し物(2016年12月6日のブログ)もそうだが、探し物は思いもよらぬ場所にあることが少なくない、「こんな場所にあるはずがない」という場所こそ探せば案外発見は早いのかも。