2016年12月15日木曜日

フライドチキンと唐揚げ

個人用に仕事場で別枠として仕入れた正月用の冷凍エビを持って姉のところへ行くとまたも甥っ子が来ていた、ただし、今日はただの晩メシ目当てではなく、姉に代わって高い場所や重い物の整理をしていた、要するに大掃除だ、よしよし。

そのお礼はやっぱり晩メシだったようだが。

来週の金曜日からは3連休で仲間とクリスマスパーティーとして宅飲みをするらしい、そこでフライドチキンでも作ってみようかと思うが唐揚げとどう違うのかと訊かれた、なるほど、文字で綴る違いの他は何があるのだろうと考えてみた。

本来、唐揚げは調味液などには浸さないものではなかっただろうか、軽く塩ぐらいで衣をまぶし揚げるという調理ではないのか、鶏肉はもちろん魚だろうと野菜だろうと同じ手順と手法で成り立つものである。

だが、今ではすっかり秘伝の調味液に漬け込んで味をつけたものに衣をまぶして揚げるというものが一般的のようで、唐揚げといえば鶏肉が主流になっている、いわゆる「鶏の竜田揚げ」だ。

対するフライドチキンも本来の唐揚げに近いものだと思う、各人のオリジナルレシピによるスパイスやハーブの合わせ具合に差異はあるだろうが、基本的には調味液に漬け込むことなく味と衣をまぶして揚げることになる。

なので、甥っ子には長く説明するのではなく短く「唐揚げは下味をしっかりつけて、フライドチキンはその場でパパっと味をつけて衣まぶして揚げたやつ」だと説明した、大雑把過ぎて間違ってはいるとは思うけれど。

私も唐揚げを作ることは多いが、厳密には最低でも数時間はしっかりと味を付けた竜田揚げだ。

ではフライドチキンに使うスパイスやハーブは何だと訊かれた、どうだろう、私は何がどれくらい使われているのかはよく知らない、ケンタッキーフライドチキンなどは秘密のオリジナルレシピだと言っているではないか、どこも他所に負けぬよう内緒の部分なのだ。

「いろいろ面倒臭そうだなあ」と自分でフライドチキンを作ろうと考えていた甥っ子は言う、そうだ、時間がかかって面倒だし、汚れるし、味の保証もない、人を呼んで供する品が失敗作では困るので店で買えと言った。

フライドチキンの他に何を出すのだと訊けば特に考えてないという驚愕の回答、酒とフライドチキンだけなのか(!)、他にちょっとした炭水化物と野菜なり果物なり何か出せと言うとあとで考えて何か適当に準備すると言った。

・・・本当に適当過ぎそうで心配ではあるが。