以前、mixiで日記を続けていた時に「あかねこ」という地元での古い言葉について書いたことがある、火事が起きることは「火事になる」と言うが、延焼することは「あかねこの這う」と言う。
「あかねこ『が』這う」のように「が」ではないのは博多弁では格助詞の「が」は「の」に置き換わる所為なのだ。
その日記の閲覧者からは何かの時代劇の中で見たことがあるというコメントが寄せられた、他所の地域がどうなのかはわからないが、「あかねこ」がかなり古い表現なのは間違いない。
今日の昼前に新潟で火事が起き、その火は拡がりとんでもない大火となった、近づく寒冷前線に向かって吹き込む南からの強風に煽られて火は日本海側へ拡がり相当数の家屋が焼けた、テレビのニュースでその現場を見たのだが、まるで空襲に遇ったかSF映画の1シーンかという感じの大変恐ろしい映像だった。
消火活動が続けられ放水されていたようだが、屋根も焼け落ちた燃え上がる家屋からは赤く輝く火の粉が大量に舞い上がり飛んでいるのがテレビの画面でもはっきりと確認できた、延焼の大きな原因はあれだ、間違いない。
「ああっ、ほら! あかねこの這いよるばい!」
私がニュースを見た時点ではケガ人は出ているが亡くなった人はいないという、だが、この年の瀬に家を失った人はどうなるのだろう、先のことはまだ見えないだろうが、今でさえどうすればよいのか分からず途方に暮れていると思う。
この火事の火元は中華料理店だという報道があった、初期消火はどうなっていたのだろう、もっと早期に鎮火は望めなかったのか、詳しい検証はこれからなされると思うが何れにせよ火事は恐ろしい。
この時期は台所や暖房で火の気が多くなる、私も一層注意せねばと思う、どうか皆様も。