2016年12月8日木曜日

二の次なゾンビたち

録画していた「ウォーキング・デッド シーズン7」の第7話を観た、録画して3日も経っている、第1話は飛び付くように観たし、その後も翌日には観ていたのだが、7話目にして3日経っても平気だ。

つまりは、私にとっては内容があまり面白くない、シラケてきたのだ。

ドラマそのものの始まりから脅威の対象は「ウォーカー」と呼ばれるゾンビだった、そこへ、主人公らと同じようにこの世を生き延びようとする生身の人間らの危うさが徐々に加わったのはある意味正しい展開だと思うが、今ではすっかり後者ばかりで話が進んでいる。

遠くに姿を見つけるだけで警戒し、時には総力戦で戦い、着の身着のまま逃げ惑っていた頃の「恐ろしいゾンビたち」はすっかり人間関係のついでになってしまった、なのでフラフラと近くに寄ってくるゾンビに悲鳴をあげるなどは今では珍しいシーンとなりほとんどの場合一撃で倒してしまう、手慣れたものだ。

すっかり主軸となった「恐ろしい人間たち」との人間関係を描くにも、今では観ることもなくなったNHKの朝ドラのように主だった登場人物の1人1人にスポットを当てた描写というのが目立つ展開。

私はこのドラマの脚本は一体どうなっているのだと質について疑い始めている。

他所の評価はどうであれ、私にはその場に留まり、そこでの単発イベントを繰り返しているようにしか思えないのだ、なんだか狭い大奥内のドロドロ風でもある。

そういった意味で、私にとって最も楽しめたのは物語の舞台としてハーシェルの牧場がメインとなっていたシーズン2から3あたりだったような気がする、行方不明だったキャロルの娘の悲しい顛末が頭に焼き付いている。

ああ、ウォーキング・デッドよ、どこへ行く。