2016年8月1日月曜日

真夏のピーク

ひと頃よりも日没が早くなり、すっかり暗くなった宵の内に開けていたベランダ側から花火の音が響いてきた、今日は大濠公園の西日本花火大会の日だった。

毎年恒例で都心部の花火大会なので人気は高い、周辺に住んでいる人ならば窓や縁側からの見物は容易である、便数の多いバスと地下鉄で出掛けるのも便利である。

そのため見物客は多い、主催者発表ながら一日で40万人などという人数が大濠公園とその周辺に集まるので時間帯と場所によっては身動きがとりにくいといった極端な状況になることもある、そういった人混みと喧騒、ヒートアイランド現象で一層高い気温、露店の飲み物や食べ物によるうっかり汚れ、帰宅客の集中で混みあう帰り道、そして蚊の攻撃などに不満がない人ならば充分に楽しめる花火大会だと思う。

打ち上げの数では6,000発という程度なのだが、首がだるくなる角度で見上げるほど間近で炸裂する花火を腹で感じるというのも楽しいものである。

私はこの花火大会で忘れられない思い出がある、社会人になってまだ数年目のこと、友人らと花火見物をしようと気象台側の濠に沿った場所で2人で場所取りをしたのだった、日もだいぶ傾いた頃にそこへ皆で食べようと唐揚げやおにぎりが届いたのだが、なんと、一緒に場所取りをしていたもう1人がうっかり蹴ってしまい濠に落としてしまったのである。

当然もう食べられない、花火が始まる前の明るいうちに皆でミニ食事会・・・となるはずだったが、結局、袋入りのお菓子と缶ビールだけになってしまった、残念な思い出である。

さて、今日の花火大会も無事に予定通り午後9時半には終わったようだ、私にとっては博多祇園山笠が真夏の始まりであり、この日のイベントでピークを迎え、響いてくる音を聞くと季節は秋に向かい始めるのだと迫る季節の節目を意識するようになる。

6日後は8月7日は立秋だ、日の出は遅くなり日没は早くなり、もう昼間の時間が14時間より短くなって何日が経つだろう、季節は着実に進んでいる。

いつものディスカウントストアでは米のスペースが一時的に移動しお盆商品の特設コーナーができていた、うちも墓参りはいつにしようかとふと考えてみたりした。

盆が過ぎてもなお暑いだろうが、そこかしこに秋の気配は見えてくる、毎年の繰り返しながら年の暮れと同じように一年は早いものだときっとまた思う。

連日の真夏日と熱帯夜にうんざりし、長袖の季節を待ち望む頃に秋の始まりを感じさせる筥崎宮の放生会が始まる。

春ならば博多どんたく、冬ならば十日恵比寿大祭、ほんとに福岡市民は季節ごとのお祭り騒ぎが好きだなと笑ってしまう。