まさに下品、劣る品性に「記者」という職業をコーディングした人の質問たるや正に下品そのものだった。
俳優の高畑裕太が事件を起こし、その会見で母親であり女優である高畑淳子氏がテレビでの会見に出てきたのだった、会見の様子を見ていた人の中には否定的な意見を持った人もいたようだが、記者やレポーターからの質問にきちんと答えてゆく姿勢を評価する意見のほうがずっと多かった。
私も大筋での会見の様子を見たのだが、そこでの質問の中には失笑レベルのものもあって呆れた、息子の性癖はどうか、歯ブラシは持って行かなかったのか(高畑裕太が自分で使うものとして事前に)等、そんなレベルだったのだ。
心痛で疲弊しているはずの母親に成人した息子の性癖を問う側の心理と品性はどの程度なのだろう、私には三流かそれ以下にしか思えない。
そういえばリオ・オリンピックの体操男子個人総合で金メダルを獲得した日本チームの内村航平選手に対して審判に好かれているから良い得点が取れると感じているかと訊いた記者がいた。
婉曲ながらその記者が何を思っているのかは嫌でも解る、その姿勢と質問は無粋という表現から外れて、既に無礼であった。
記者という職業とはどういったものなのだろう、その定義は様々だと思う、それに合わせて記者という職業に対するイメージもまた様々だとは思うが、個人的な下ネタへの興味や何かしらの思惑をあたかも真実の追求という面持ちで相手にぶつけるなどは誠に不躾で醜い所業なり。
今日の高畑淳子氏の会見は見ているうちに不愉快になった、訊くことは他に無いのかと思うその内容に1人で答えてゆくその姿に痛々しさが増した、私は高畑淳子氏が特に好きな女優だというわけでもないが、こんな場に晒されているのを知って応援したくなった。
それと同時に、芸能活動は終わったであろうバカ息子の高畑裕太は残る人生を被害者、そして迷惑をかけた周りの人たち、そして、産み、育てて、先輩として芸能界で後押しをしてくれた母親への贖罪に費やさねばならないと思う。
そうでないと誰からも許してなどもらえない。