昼過ぎに凍りかけたペットボトルのお茶を持って近所を散歩した、日射しが強く暑かったが筥崎宮の参道は日陰が多く海風も心地よいのではないかと体温に迫るほどの猛暑の昼下がりを楽しんできた。
参道は私の住まいから歩いてすぐである、案の定、筥崎宮から国道3号線までの参道は楠の木陰が続いていたので涼しかった、博多湾からの風も強めで時折帽子を押さえたほどだった。
今日は門が開いていて潮井浜に出られるようになっていたので楠に代わって松が続く浜辺まで歩いてみた、朱い鳥居が見える風景を1枚パチリ。
今はコンクリートになってしまった波打ち際と、そこから筥崎宮側もパチリ。
今度は逆に歩いて再び筥崎宮の参道を戻って行き、途中からイベント時には駐車場として使われることが多い広大な空き地の縁に沿って歩き部屋に戻ろうとしたのだが、背の低いまばらな草と落ち葉の間を硬そうな虫が一生懸命に歩いているのを発見、シデムシだった。
木陰とはいえ暑い昼間にどこへ行くのだろう、動物の死骸にたかる虫なので行く先には何かが死んでいるのだと思う、まあ、都市部ではスズメなどの小さな鳥やネズミなのだが。
死骸にたかるので好かれる虫ではない、いかにも臭そうだし、触ると咬まれそうである、昆虫好きな人の中には飼育している人もいるが少ないだろう。
私も虫は好きだがシデムシには触らない、マイマイカブリとイメージが重なるのだ、私は幼い頃にマイマイカブリを手掴みにし酷い目に遭ったことがある。
まあ、そうは言ってもシデムシは自然界には必要な虫であることに違いない、死骸を片付けてくれるといえばハエも同じようなものだが台所に病気を持ち込んだりしないのでハエよりはずっとマシなのだ。
暑い中をシデムシは行く、私も木陰を選んで部屋に戻った、お盆の昼下がりのことである。