2016年8月19日金曜日

”unar”コマンドはいかが?

Microsoftのクライドサービス「Onedrive」にMP3ファイルをアップしている友人がいる、誰かと共有したりするのが目的ではない、手持ちの楽曲ファイルをクラウドに預け、Windowsと最近始めたLinuxとの異なる環境下でもネットさえ繋がっていればダウンロードし使えるようにしておく為のもの。

一応、DVD-Rにバックアップはとってあるので普段はそちらを使っているが、ある日突然メディアが壊れてしまった時の保険なのだ。

そこでちょっと困ったことが起きたらしい、今まではWindows一本だったので問題はなかったのだが、クラウドからLinux環境下へダウンロードし展開すると日本語のファイルネームが見事に文字化けしてしまう、これはWindowsとLinuxでは日本語のエンコードが異なっているせい。

本人もネットで解決法を探し、文字化け後の対策を見付けて対処し一応は解決したのだが、展開後に対策するのが面倒だと言うので「unarコマンド」の存在を知らせた。

標準では備わっていないのでインストールする必要がある、パッケージマネージャからでも可能だが、コマンドで、


sudo apt-get install unar


・・・と、これであっさり完了。

あとはオプション無しで使うもよし、細かく指定して使うもよし、たとえば、展開したいファイルが「abc.zip」ならば、


unar  abc.zip


・・・と、これだけ。

出力先を指定したいのであれば、


unar  -o 出力先ディレクトリ abc.zip


・・・という具合、オプションの種類と詳しくは


unar  -h


・・・でヘルプを参照。

コマンドは面倒臭いと敬遠されがちではあるが、ファイルマネージャで対象となるファイルを展開場所に移動させ、そのフォルダを「端末で開く」で開いて先の通りコマンドで展開すればすぐに終わるので面倒だと感じたことはない、文字で書くと長ったらしいが、実際にやってみると簡単である。

Windowsで作ったアーカイブをLinuxで展開した時にファイルネームが文字化けして嫌なあなた、展開時にこういった対処法もあるということで。>皆様