2016年7月3日日曜日

行儀の悪い客

夕立も上がった頃にいつものディスカウントストアへ、今は創業祭らしく日替わりでいろいろと安かった。

カートを押して店内を歩いて果物売り場のスイカを選んでいると向かいのワゴンの上に並んでいるアメリカンチェリーのパックからひとつ摘んでパクリと食べてしまった子供がいた、すぐにもう1人やってきてその子もパクリ、幼い兄弟のようでつい食べてしまったのだろうが商品には不都合を及ぼしたことになる。

なにしろ2粒減ったのならシールに表記されている量が入っていないことになるからだ、当然のことながら量り売りのパックなので価格にも相違が出てしまう。

若い母親がやってきて「なにしてるの!」と叱ったがアメリカンチェリーのパックを閉め直すだけでその場から立ち去ってしまった、なので少し離れた場所にいた品出しに忙しい店員を呼んで「どこかの子供が少し食ったよ」とパックを指差して知らせた、もちろん店員はそのパックだけを回収した。

今度は惣菜売り場の前、別の店員が鉄火巻きのパックを2つ手にし、厨房の人に「棚に置いてあった」と渡していた、買おうと思って持って行ったものの、気が変わって返しに戻るのが面倒で冷蔵設備もない常温の商品棚に放置したのではないだろうか、そうでなくとも品が鉄火巻きなので常温に置いたものなど品質が劣化しているかもしれないのでもう販売はできないはず。

さらに卵が積んであるカート、今日は普段よりも20円ほど安く多くの人が買っているようだったが、カートの上から2段目を中年女性の客と店員が覗き込んでいた、後ろから別の客も何ごとかと見ている、割れた卵が漏れだして下の段のパックが汚れていたのだ、カートの外側に面した場所でもなく、パックのうちの1個にヒビが入ったという程度のものでなく、数個がぐしゃっと潰れたような漏れ方をしているので誰かが手にしたものを落としたのだと思う、その場で店員に報告すればそのパックだけを片付けてしまえば済んだはずなのに。

そのディスカウントストアはいろいろと安い、仕入れに工夫があったとしても数を売ることで利益を上げているのは明白、いわゆる薄利多売なのだ、そのぶん買う側も低価格に抑えられた品を買えるので助かっている、売る側と買う側は持ちつ持たれつなのだ、店側に何か落ち度があれば指摘し改善を求めることはあって当然、だが、買う側もそれなりのマナーとルールを守ることは当然なことだと思う。

今日は特に混雑していてフル稼働のレジには列ができていた、私もその列に並んで精算を済ませて店の外に出ようとした、そこには買い物客向けにサービスで設置されている製氷機がある、肉や魚の保冷用にどうぞということなのだがレジ袋いっぱいに氷を詰め込んでいる人がいた、そんなにたくさんの氷で何を冷やすのだろうと思っていたら駐車場に停めていた車の上へばら撒いたのだった。

夕方の日差しだが車が焼けていて、それを冷やすために氷を持ち出したのか、その量の氷が製氷機の中に溜まるにも時間はかかるというのに。

やれやれ、困った人がいるものだ。