2016年7月16日土曜日

虫嫌いな人は多いが

近所の公園を横切っている時にクマバチがホバリングしているのを見つけた、場所は藤棚のすぐ脇で、もう好物の藤の花も無いけれど縄張りを監視しているオスだった。

大きな羽音で一点に止まっているそれが指に止まってくれぬかと掌を広げて腕を伸ばしてみたけれど後ずさりするようにパッと少し離れてしまった、確かに、指に止まってくれるはずがない。

その様子を見ていた女性が「わあ」と声を上げた、ハチに触れようとしたので驚いたのだろう。

私は子供の頃から虫を見てきた、時に触り、匂いも嗅いで、刺されたり咬まれたりしたこともあるが虫はいつも興味の対象だった、経験を積んで危険な虫は忌避するようになったが、それでも興味そのものが消えたわけではない。

虫は凄いと思う、それぞれが環境と生態に特化した形態と機能を獲得している、人間ならばせいぜいAさんとBさんでは腕や脚の長さが違うとか、顔が違う、背丈や各部位の筋肉量が異なっているなどの差異しかないのだが、虫だとAとBでは全くことなる器官を有していたりする、体の造りそのものが別物だったりするのだ。

それをひと括りに「虫」だと便宜的に言い表してはいるけれど、そのAとBではまるで別の生き物として成り立っているほどの差異がある、人間には到底真似のできない特化のしようである。

なのでAという虫を詳しく調べて理解したとしても、Bにその知識が通用するかといえばそうではない、BはBで新たに調べないと理解できぬことが山ほどあったりする、虫の世界は広くて深い。

だから興味は尽きない、私は虫を専門に調べる科学者でもないが、ふと目にする身近な虫でさえいろんな特徴があって様々なので見ているだけでも面白い、たとえばどこにでもいる黒アリ、地面に落ちたパン屑にアリが徐々に集まって、ついには皆で巣へと運ぶのだが途中で石ころなどの障害物に阻まれて右往左往するあたりなど起承転結のあるドラマのようではないか。

俊敏で獰猛なハンターのはずのハンミョウがシオヤアブにあっさり捕らえられて餌食になるところなど目を疑うような光景ではないか。

身近なところだけでもいったい何種類の虫がいるだろう、意識していないだけで足元から頭上まで数限りがない気がする。

「虫の話がちょくちょく登場しますね」と非公開希望のコメントが届いた、そう、嫌いな人にとては虫は耐え難い生き物だろうが、私は虫が好きであり、これからもこのブログにはよく登場すると思う。