今日も福岡は猛暑日で午後に我が住まいの隣の一軒家に救急車が来たらしい、熱中症の疑いがあるとのことで誰かが運ばれて行ったという、隣に住んでいる人といえば私と同い年くらいのご夫婦とそのお母様ではないか、そのうちの誰なのだろう。
私が買い物から帰ってくるとそんな事もあったよとエントランスで出くわした別の階に住む住人が教えてくれた。
その時、昨晩の不思議な物体の目撃談も話してくれた。
昨晩のこと、奥さんが夕食を作るのが面倒だと言うので午後7時頃から息子さんとの3人で車で5分ほどの場所にあるビュッフェ形式のレストランに行ったらしいのだが、食事が終わって午後8時半過ぎに店を出て車に戻ろうとしたところで向かい側に広そうな公園を見付け、息子さんがポケモンGOで何か見つかるかも知れないからと3人で散歩をすることにしたのだという。
公園に入ると野球場があり、その周囲に沿って道があり、それを辿って行くと奥には広場やベンチが整備されていて思った以上に広かったらしい、一通り歩いてひとつだけ収穫があったと息子さんは言ったという。
公園の外周には川があり、その向かい側は学校の校舎、3人で暗い川面に沿って吹いてくる涼しい風に当たっていると突如としてその川面の上で明るい光が見えたらしい、全く音はなく、炎のように見える灯りで、「ピカッ」という鋭いものではなく「ハタハタ」とした布がはためきながら落下するような感じのもの、やや高い位置から斜め左下に弧を描くように落下して消え、もう一度少し離れた高い位置から同じように弧を描いて左下に落下して消え、それ以後しばらく眺めていたけれど再び現れることはなかったという。
「あれは何!?」と息子さんはとても興奮していたとか。
その時は怖いという感じはしなかったが、「あれは何だったのだろうね」という話になったが結論は出ず、ならば人魂ではないかということになり、そしたら怖くなったのだとか。
ううむ、一体何なのだろう、私は今までにそういった現象は一度も見たことがない、興味があるので私も見てみたかった。
その人魂だと思われている灯りは親子3人が同時に見ていて、色は青白くも真っ赤でもなく、普通にロウソクが燃えるような黄色味を帯びた明るさのある灯りだったという。
不思議なことがあるものだ、音もなく、そんな灯りが出現するというのは、一体どういった現象なのだろう。
ああ、見てみたかった。