2016年4月4日月曜日
怒号と散る桜
昨晩からの雨はそこそこまとまった雨量となったようで、ベランダに置いてあるプラスチック製の小さなバケツの底には1cmほどの水がたまっていた、ベランダでは雨量10mmということか。
風は強くないのだが桜が散り始めている、今年の桜の花はあまり長持ちしそうにない、とある小学校の壁際には散った桜の帯ができていた、壁の向こう側にぎっしりと花をつけた木があるのだが、そこから散った花びらが風に吹かれて下に溜まっているのである。
上に咲くのもきれいなのだが、散って下に溜まるぶんもまたきれいである、スマホで1枚パチリ。
だが、そんなきれいな花びらとは不似合いな怒号が近くからずっと聞こえている、年齢がある程度高そうな男の声だ、残念なことに何を怒鳴っているのか内容がはっきりと聞き取れてしまう、「お前なんか出て行ってしまえ!」というのが怒号の最後だった。
お前とは誰だろうと思っているとドアがバタンと閉まる音がして、すぐに寝起きのままのような髪型の若い男が私のいる通りへと合流してきた、若い男はチラッとこちらを見たあとで面倒臭そうに歩いて私とは逆の方向へ歩いて行った。
ああ、怒号の主は父親なのだろうか、そして歩いて行った若い男は息子ということなのか、そこそこの人通りがある場所だというのに、みっともないことである。
まあ、そんなよその揉め事はさておいて、再び桜の帯に目を戻すと女の子数人がしゃがんで手を押し当ててゆっくりと持ち上げ、手のひらにたくさん付いた花びらをハラハラと風に飛ばして遊んでいた。
女の子は小学生で高学年くらいに見えた、来年はもう桜の帯で遊ぶことはないかもしれない。
そして、仙台に住む友人から桜が咲き始めたというメッセージが届いた、北に行けば行くほど梅と桜の開花はタイムラグは短くなるはず、仙台では両方の花が同時に見られるということになるのだろうか。
福岡では桜が散り始め、数日かけて散り終わる頃にはどこかでポツリとツツジの花が咲いていたりする、ほどなくツツジの花で染まる頃、その後を追うように藤の花も咲き始め、季節は大きく変わって行く。