2016年4月12日火曜日

先駆者の影響あっての成功


宵の内のDLife(BS放送・258ch)で「X-ファイル」を観た、言わずと知れたSFやホラー色の強い事件を追うFBI捜査官2人が主演のアメリカドラマである、一時期は日本でもかなりのブームとなり番組宣伝も兼ねて数名のコメンテーターを招いての特集番組も組まれていたのを思い出す。

現在放送されているのはHDリマスター版、昔観た通常テレビの画質とは1ランク上のもので解像度も色も申し分ない。

こういった作品のアイデアは斬新で猟奇性や怪奇性は別として不思議な話に興味を覚える人らを強く惹きつけ支持された、かくいう私もそうである、これだけ多くの話を数シーズンに分けてよく長続きしたものだと思う。

だが、ある日突然パッと登場したものではないと思う、地味であまり知られていないが先駆者とも言える先輩作品があるのだと思っている、それがアメリカドラマの「事件記者コルチャック」、地方の新聞社のしがない事件記者が巷で起こる不可思議な事件を追うという内容なのだが、これは私がまだ小学生高学年の時の作品で、日曜の夜は「子連れ狼」→「知られざる世界」→「事件記者コルチャック」という流れでテレビを観てから寝るというのが楽しみなパターンとなっていた。

テレビでは日本語吹き替え版で、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男の声でよく知られている大塚周夫さんの吹き替えが主人公のトボけた感じとよくマッチして楽しかった、1シーズンのみの放送でたかだか全部で20話の作品ではあるが根強いファンはいる。

各所でも事件記者コルチャックはX-ファイルに影響を与えたと言われているが、仮に誰もそうは言わなかったとしてもきっと私はそう思っていることだろう。

ちなみに、コルチャック役を演じたダーレン・マクギャヴィンや、うるさい上司のトニー・ヴィンセント役を演じたサイモン・オークランドも既に他界、そういえばサイモン・オークランドはこのドラマの数年後、ご自身の68歳の誕生日の翌日にガンで亡くなられている、強面だがどこか優しい雰囲気のある俳優さんだったので更なる活躍も観てみたかったのだが、残念なことである。

たぶん、他にも先駆者あっての作品というものはいろいろとあるはず、ふと観始めたドラマなり映画なりが「あ、これは・・・」と気付く瞬間があるとすれば、またそれも楽しいだろうなと思う。