2016年4月23日土曜日

「ニューうんち」

今日は「お鍋友の会」(2015年4月30日のブログ)、ほんの数日前に決まった食事会の日である、まだ小雨が残る宵の内に歩いてでも10分ほどの場所にあるもつ鍋屋で数人集まった。

食事会がもつ鍋であることと、店の場所と時刻のプランを立てたのは友人のM氏だった、手頃な料金と若過ぎない客層で騒々しくもないとのことで選ばれた店だった、味は悪くなかったが、とにかく店主が無愛想なので合わないという人も多いだろうなと思う。

店は店主と奥さんとの2人で切り盛りをしている、そんな無愛想な店主の代わりに奥さんが愛想よくてバランスがとれている・・・という店もあるのだけれど、今日の店はどちらも無愛想だった、私にとっては不愉快さを感じるほどではなかったが、先にも書いた通りに人によっては合わずに怒るかもしれない、なのでお薦めはできないので店名も明かさない。

店の入り口には「取材お断り」の貼り紙がしてあった、なるほど、地元番組で取材されそうな雰囲気の店だった、店主と奥さんの2人で切り盛りしているのでドッとやって来られても対応できないだろうし、きっとメディアに登場などは好きではないのだろう。

さて、予定の時刻に遅れぬように早めに家を出たのだが、先立ってM氏からメールが届いていた、「注意! ○橋のところにニューうんちあり」。

「ニューうんち」・・・、そう、路上にコロリと落ちている犬か猫の糞のことだ、そこに転がってからまだ間もないであろう感じのする糞をニューうんちと言ったものだった、「クソが落ちている」というよりも「ニューうんちあり」と言ったほうがなんとなく上品なのがよろしい。

私がうっかり踏んでしまわぬようにと気を遣ってくれたのだ、道幅数メートルの歩道に靴の横幅に合わせたかのような物体がピンポイントでコロリと落ちていて、それをストライクで踏んでしまうというのは非常に残念な偶然であり、経験があるという人には充分頷いてもらえると思う。

きっとM氏も経験者のひとりだろう、あっ・・・と思った瞬間に体の動きがピタリと止まってしまい、恐る恐る確認をし軽い絶望感を味わうという悪夢のような瞬間、それ以後の予定すら取りやめてしまう事態になりかねないニューうんちの怖さを知っているのだと思う。

M氏のメールの通りに橋を渡りきった場所に小さくコロリと転がっていた、車道に近いギリギリの場所なのでうっかり踏んでしまう可能性は低そうだったが、誰しも運が悪い時はとことん運が悪いものである。

もつ鍋屋で1時間と少しを過ごし店を出で畳んだ傘を手に自宅へ戻ろうとしたのだが、先ほどの橋のところにあった例のものが無い、誰かが踏んで潰れているわけでもない、車道側に落ちていたのだった。

さては踏まれずとも蹴飛ばされたのか、やれやれである。