2016年4月2日土曜日
雨の前の満開
暖かいを通り越して少し暑いくらいだった福岡、最高気温を見ると22度弱といったところ、体感的にはもっと高いだろうという気はしたのだが。
日差しが強くなってきたのと、風が弱く湿度がやや高かったせいだろうか。
とにかく桜は満開で、他よりほんの少しだけ早めに咲いた個体は散り始めている、その木の下だけは花びらが落ちていた。
桜を背景に写真を撮る人がたくさんいた、2人組は片方ずつお互いを撮り、そして2人並んで自撮り棒でパチリ、なんだ、せっかく近くにいたのだから撮ってあげようかと思っていたのに。
週末ということもあって桜の名所では酒のせいもあって大騒ぎをしてごみを散らかす団体もいることだろう、せっかくの桜が台無しである、私は花見と称した騒ぐ飲み会は嫌いだ、ごみに関しては各自ごみを持ち帰る人らは素晴らしい、すぐ近くに臨時で設けられているごみ入れにきちんと捨てる人らもそうだ、だが、現実には騒いだその周囲に置き去りにする人らがいる、後からそれらを回収しきれいにするのは別の人らなのだ。
私は花見といえばもっぱらよく知られた名所ではなく近所の公園や川沿いで楽しんでいる、大勢でやってきて騒いで散らかす人らは来ない、桜はただ風に吹かれて花を重そうなくらいみっしりとつけている、それを眺めるだけなのだ。
「なんだそんなの、つまらない」と思う人もいるだろう、毎年春になって桜を愛でることが出来るということが有り難いのである、病気や事故で命を失ったのでは次の桜はもう見れないのだ、私の両親も姉(長女)も、そして亡くなってしまった親しかった幾名かの友人らも、明るい日差しを浴びて揺れる今日のこの桜を見上げることはもうできないのだ、40代に入ってからというものそういったところに考えが行くようになった、なので春に桜を目にすることができるというのはとても有り難い、そして来年もまた桜を・・・と願うのである。
もっと若かった頃はこんなことなどチラッとも思わなかったというのに。
さて、明日から天気は下り坂、福岡では月曜日にかけてまとまった雨になるかもしれないらしい、季節は一層進むはず。
桜の花はどうだ、持ちこたえてくれるだろうか。