2015年6月1日月曜日

眠るサラリーマン

日が暮れてから友人と飲みに行った、賑やかな通りからひとつ外れた場所にある小さな居酒屋でお気に入りの店である。

入ってみると半分ほど席が埋まっていた、平日なのでこんなものだと店主は笑っていた。

混んでないので空いていた小上がりに座って頼んだのはハイボール、もっと暑ければビールを頼んだかもしれない。

幾つか料理を注文して友人と向かい合わせでのんびりしていると後ろのサラリーマン4人組のうちの1人が壁にもたれて眠っているのに気が付いた、眠り上戸という言葉があるのかは知らぬが酒が回って気分が良いのだろう、少しだけ赤い顔で眠っている。

料理が届いて熱々のところを口に運びつつハイボールで楽しんでいると、眠っている先ほどの人がもたれていた壁からズズッとこちら側へ横になってしまった、「あ、すいません」と後ろの別のメンバーが起こそうとしたけれど、そのまま寝かせておけと言うと驚かれてしまった。

うん、別に構わんよ。

折角気持ちよさそうに眠っているのを起こすのは可哀想・・・というよりは、酔っ払ってうるさいかもしれないので眠ったまま放っておいたほうが良いと思ったのだ。

あの席の客は大丈夫なのかと心配そうにこちらを見ている店主の顔がなんだか可笑しい、はい、大丈夫、心配無用。

私が座っている左側=壁側にネクタイ姿の中年男がクークー寝息をたてながら眠っている、寝返りをうっても大丈夫な距離があるので飲み会に影響は無い、それどころかこちらのメンバーの1人は寝ている中年男が可愛いとしきりに言う、好みなのか?

結局、後ろの4人組は30分ほど経ったところで眠っているおじさんを起こして帰って行った。

起こされた中年男は寝惚けていて「もう私の番ですか?」などと仲間に訊いていた、どんな夢を見ていたのだ(笑)。

疲れていたのだろう、月曜から飲み会で眠ってしまったのだな、中途半端な時間に眠ったので帰宅してから目が冴えるのではなかろうか、今度は眠れなかったりして。

そういう私も平日の飲み会、だが、実は明日は休みなのだ、有休の調整で明日を休みにしたのだった、連れの友人は元から火曜日が休みなので二日酔いでも問題なし。

店を出たのは午後10時半頃、灰色一色な夜空で曇り空なのがすぐ分かる、明日は夕方から雨らしい、それどころか週間天気予報では傘と曇りマークが並んでいたようで走り梅雨なのだろうか。

いよいよそんな季節になってきたのか、博多では山笠も本格始動を始めて長法被姿を目にする機会が増えるだろう、こんな調子なので一年などあっという間。

いやいや、ほんとに早いものだと思う、次にそう思うのは盆あたりか(?)、そしてその次はきっと師走なのだな。