2015年6月3日水曜日

退院

私のこのブログに何度か登場した入院中の友人(2015年4月24日のブログ)が本日退院となった。

完治ではないものの、続きは通院治療で問題ないだろうという医師の判断と、通院は必ずしますという本人との約束により実現したのだった。

体調を崩す前は170cmで92kgという貫禄のある余裕の体型だったけれど今や64kg、まるで別人のように痩せてしまった、ムッチリとしていた手もどことなく老人のそれのように小さく見える、気のせいだと思っていたら身長が1cm縮んでしまっていて、それが痩せてしまったことよりずっとショックだったというのは退院後に本人が私に直接言った事。

それでも自分の足で歩いて病院の外へ出られる喜びは他の何にも代え難く幸せだったに違いない、歩く度に靴底を介して伝わる地面や階段の段差の感触ですら楽しいらしく喜んでくれていた。

健康の有り難さは損なってみると痛感する、大病でもすればかつての日々を取り戻すのが難しいこともある、無理だという場合だってあるのだ、このブログを読んでいる皆さんは将来の為だと保険を掛けるつもりで今日の体を労ってあげて欲しい。

特に食べ物、自分の体は自分が選んで口にするものでしか維持できない、ありきたりの安い食材でも知恵を足せばいくらでも豊かな食生活は送れる、ちゃんと手を掛けた「料理」の味を知り、野菜をしっかり食べて欲しいと強く思うのだ。

そしてもうひとつ・・・、健康なうちにしっかりと金を貯めておくのは非常に大事、ほとんどの人は生きていれば入院を余儀なくされるほどの事態を経験する時がやって来る、その時、家族の助けがあれば幸せなのだが、妻や子のいない私のようなゲイにとって頼りになるのは金しかない。

まさか友人たちの世話になるわけにはゆかない。

医療保険だけで全てをカバーするのは難しい、保険の保証外のものは全て蓄えから出さなくてはならない、ややこしいことに保険でカバーできるものは細かく決められていて、そこから少し外れると保証外なのだ、加入時に調べておくのも大事だが、そういう時のためにしっかり貯めておかなくてはならない。

退院した友人は数日間彼の姉夫婦宅で過ごし、その後は病院に近い自分の部屋へ戻って以前のように一人暮らしを送ることになる、私は時々様子を見に行くことにしよう、別の日は別の友人が行ってくれるらしい。

自力で生きてゆくというのは大仕事だ、大変なことである。