2018年2月23日金曜日

客は神にあらず

某スーパーでのこと、福岡市指定のごみ袋とチョコ菓子にみかん、食器用洗剤の詰め替えを買ってセルフレジで清算中に見えていた対面レジでのこと、中年の男がカゴを店員の前に置くとパートさんであろう女性店員がそのカゴの中から弁当を2つスキャンした。

「お箸はお付けしますか?」と女性店員が訊いたところ「当たり前だろ? 手で食うのかよ!」と男は不機嫌そうに大きめの声で言った、「失礼しました」と箸を取り出してスキャン後の商品が入るカゴの中に置くと「もうひとつ!」と男は更に大きな声で言った、「唐揚げも買ってるだろ!」と怒鳴るのだ、つまり、弁当2つと惣菜の唐揚げで3膳くれと言うのだ。

「あ、はい」と慌てて箸を取り出してカゴに入れたのだが、「頭使えよ!」と箸のことで過剰に荒れた、声が大きいので店長が飛んできたのだが、「大変失礼しました」と詫びる店長に「うるせえ!」と捨て台詞ひとつ残して出て行った。

たかだか箸のことで。

レジにいた女性店員はすっかり消沈してしまい、他の人と交代してしまった。

つい最近も、コンビニからメルカリで買い手の付いた雑誌を発送しようとレジで待っていると前の若い男の客がペットボトル1本の代金を小銭トレーの外へジャラリと放ったのだ、まるで鯉に餌でも与えるかのように。

店員は驚いていたが後ろで見ていた私も驚いた、おまけにその客は「ほら、釣り!」(釣り銭)と言って右手を出して広げた手のひらを上にした、店員は「ありがとうございました」とレシートと釣り銭をそこに置くと客はレシートをポイと投げ返して出て行った。

そういえば電子マネーの残高不足の時に荒れてお金を放り投げていた人もいた(2015年5月1日のブログ)。

こういった人たちの心理は何なのだろう、普段から誰にもこうなのか、接客業の相手に限って見下す変な考えがあるのか、それともたまたま何か面白くないことがあって八つ当たりしているのか、一体何なのだろう。

店員さんも内心不愉快であろう、それでも「ありがとうございました」と口にしなくてはならない、我慢も仕事の内なのかもしれないがきつい仕事である。

客は神様などではない、店員が一介の店員であるのと同時に客は一介の客なのだ、客あっての店であり店員なのだが、客も店があって店員がいるからこそ欲しいものが手に入るのだ、享受するメリットは儲けと商品とで価値は等価のはず、つまりはお互い対等なのだ。

それなのにあの横柄な態度、店員はもちろん、周りの人までも疲れてしまう、何を考えているのか分からぬが全く以って迷惑な客がいるものだ。