2018年2月16日金曜日

特殊メイクにあらず

昨年の秋以降時々見かける人がいる、女性で年齢は分からない、服装はほとんど紺や黒といった暗い色で初めて見かけた秋はもう長袖だった、着るものは毎回別のものなのだが、色が先に書いた通りの暗い色なのだ。

服装で分からずとも顔でおおよその年齢が分かりそうなのだが、その女性について言えばさっぱり分からないのだ、理由は顔をグレーがかった白っぽいものでメイクしているのだを、眉はかろうじて分かる程度、肌を白く仕上げているのが液状のものか粉状のものかはわからないが、とにかく肌の色ではない。

しかも、まぶたや唇までほぼその色なので白い中にポツッと目があり、よく見れば唇の形はあるけれど少し離れると上唇と下唇の間=口の隙間が横に細長い切れ目のように見えて人形の顔のようであった、まあ、他人に迷惑をかけるのではないのならどんな格好やメイクをしようが個人の自由である。

今までに何度か見かけたのできっと普段からそういうメイクをしているのだと思う、特殊メイクではない。

なんとなく先日のピョンチャンオリンピックの開会式で登場した人面鳥のような不気味さに通じるものがある、もっとも、人面鳥はもっと眉が濃かったが。

徹底的に赤に拘ったのは数年前に書いたナイロン婦人だが(2015年11月10日のブログ)、今日のその人は白い顔と暗い色の服装だ。

私はあまり人の服装に関心を持たないほうなのだが、それでも極端な人は気になって注視してしまう、昨年末あたりだったか今年に入ってすぐだったか、よく行くディスカウントストアには私よりかなり背が高くてがっしりとした女装の人がいた、とにかくゴツいのだ、長い髪のカツラを被ってブラウンのスカート姿なのだが一目で女性でないことは分かる、その後ろからやって来た2人連れの高齢のご婦人は足が竦んだように立ち止まって女装の人を見上げていた。

あの時の2人の目! 怪訝そうな眉の形といい、「凝視」という言葉がぴったりの目、私は噴き出して笑ってしまったのだった。

いろんな人がいるものだと思う、人混みで右に左に行き交う人を観察するのはなかなか面白いことである。

とはいえ、観察とは言ってもあまりジロジロと見てはいけないのでチラチラという程度ではあるが。