2016年9月7日水曜日

どちらにとっても汚い話

仕事の帰りに寄り道した先でのこと、あるのは知っていたがまだ利用したことが無いスーパーの店内には表から見える場所にパン屋があり、仕込みから焼き上げまで行っているようで店の外にパンを焼くいい香りが漂っていた、時刻は午後3時半頃、ちょうど焼き上がりの時間だったのだろう。

つられて入ってみると熱々のクルミパンを並べている最中だった、味はどうだろうとトレーに2個取り、ついでにオレンジピールを使ったパンとベーコンエピをそれぞれ1個ずつ、計4個買ってみた。

人気店なのだろうか、イートインのコーナーも無い狭い店内には私以外に5人ほどが品選びをしていた、5人共女性だった。

レジに向かうと私の前には中年の女性が数個のパンとパック入りのドリンクを買っていたのだが、片手にレジ袋を提げているので財布からうまくお金が取り出せないでいた、そこで、レジ袋を手ではなく肘のあたりで提げ、財布から1000円札1枚と小銭を・・・選んでいるのだが片手だとうまくいかないようで口(唇)でお札を咥えて小銭を取り出したのだった。

うわ、お札は汚いだろうに。

女性はレジのトレーに咥えていたお札と小銭を乗せたのだが、お札には薄っすらと唇(口紅)の跡が付いていた。

うわ、そちらも汚い。

レジの店員さんもそれに気付いて軽く拭いてからレジに入れた、自動精算のレジなので汚れていたりすると弾かれて戻ってくるのではないだろうか。

昔から手が塞がっている時にお札や自動精算の駐車券をパクリと口に咥える人をたまに見掛けることがあるのだが、そういった物に対しては不思議と汚いという意識は働かないようなのだ、これが他の紙類などではそうはいかないだろうけれど。

硬貨にしろお札にしろお金はいろんな人の手を渡っているので相当に汚れているはずだ、毎回きれいに拭きあげて加熱殺菌しているわけではないだろう、コロコロかヒラヒラと地面や床に落ちたことがあるかもしれない、トイレ前の床や、犬の散歩するコースの水溜りだったりなどはどうだろう。

自動精算の駐車券も1回きりの使い捨てではなく、精算後に回収し再利用する場合も多い(ほとんど?)のでやはり汚れている、お札などは「大事なお金」という意識があるせいか汚いという感じが特に薄いのかもしれない。

帰り道、焼きたてのクルミパンの香りは袋の中からも漂っていた、帰宅後に1つ食べてみると少し冷めてはいたが美味しかったが、ベーコンエピは少々脂臭くて期待はずれだった、もう少し香ばしく焼いたほうが美味しいだろうに。

袋の中にはウェットタイプのお手拭きが入っていた、お店のサービスなのだろう、そう、パンは手掴みにするので指先はきれいに、そして、1000円札も含めてお札は咥えずに。