やはり歩きスマホというものは危険だ、人の注意力を削ぎとってしまう。
昨晩の雷雨から降り止まないままの雨が続く福岡、昼間も時折ザッと強く降るので地上を歩く人たちはなるべく濡れぬようショーウィンドウに沿ったビルの下を選んでいる。
それでも雨の飛沫が立つほどに強く降ると建物の中に入ってやり過ごそうとする、夕方5時頃がそうだった、地下街はさぞ大賑わいだったろうと思う。
私は地下街から明治通りへ上がろうとアクロス福岡の1階にいたのだが雨があまりに激しかったので弱まるのを待っていた、時折雷が鳴るのが聞こえていたからだ、10分ほどで雨も穏やかになり始め、そろそろ外へ出ようかと思っていた所へエスカレーターで地下から上がってきたのか、天神中央公園側にある出入り口から入って来たのかは分からぬが外の様子を眺めている私を通り越して男性が明るい出入り口へと向かった、耳元からヘッドフォンのケーブルが下がり、手にはスマホ、画面を見つめ、ゆっくり歩きながらチラチラと前を確認しながら歩いていた。
私はてっきり男性はそのまま外へ出て、左手に持っている傘を差して右か左かどこかへ行くだろうと思っていたのだが、なんと、私と同じように外の様子を見ながら並んで話をしていた女性2人の左側の人の背中にドンとぶつかったにだった。
ちゃんと前を確認しながら歩いていたではないか、それなのにぶつかるのか(!)。
ぶつかられた女性はキャッと声を上げて振り返った、2人共30代くらいの女性で「何するのよ!」という表情だった、歩きスマホの男性も驚いてスマホを落としそうになったがヘッドフォンのコードにぶら下がって落下は免れたがペコペコの平謝りである。
目はスマホの画面に奪われ、耳はヘッドフォンに集中し、脳は前方のチラ見で向けるべき注意力を散らしてしまったということなのか、見えている筈の目前に立つ2人を意識から外してしまう歩きスマホの危うさを再確認した次第。
前回は正面から歩いてくる女性2人の衝突(2016年5月12日のブログ)も同じように歩きスマホ+ヘッドフォンだった、街の中などのこういったスマホに夢中になっている状態の人は自身も周りの人も注意が必要。
同じような事例は多いはずである、私が目にするのは2度目、本当はもっとあちこちで起こっていそうな気がする。