2016年9月24日土曜日

不慣れな買い物

プライベートブランドの食器用洗剤の詰め替えを買いによく利用するスーパーに行った、時刻は仕事帰りの午後3時過ぎ、客が多くなって混み始める前なので通路は広く、レジもスムーズだった。

日替わり品で何か良い物はないかと一通りあるいてみると野菜売り場で人参が78円という札を見付けた、安い、これは買わねばと思って近寄ってみると・・・なんと1本売りではないか、1本で78円か、高っ!

ちなみに1袋3本入りでは198円、昨年の今頃は98円か108円だったのではないか、今年は産地の天候不順のせいで極端に高い、九州も野菜の産地ではあるが熊本の生産量は減っているだろうし、九州外へ出て行くぶんも多いので地元の生産品が身近に潤沢に出回るわけでもない、こんな時期なのである程度の値上がりは仕方のないこと。

となりの玉ねぎは1袋3個入りで128円、うん、これは他店よりも安い。

そこへカートを押しながらスーツ姿の男性がやってきた、年齢は50代半ばといったところ、メモ紙を手に辺りを見回している、キャベツを無造作に1個掴んでカゴに入れ、玉ねぎも同様にカゴへ、短いくせになんだか妙に高い大根も1本、どれも手に取って「傷が」や「大きさが」などと気にする様子もない、まさにむんずと掴んでポイである。

ああ、ほら、大根は葉の部分が乾燥していないその隣の下にあるもののほうが新しいぞ・・・とテレパシーで伝えてみたが無理だった。

買い物など普段しない人なのだろう、そして、あのメモ紙は「おつかいリスト」なのだ、買ってこいと奥さんにでも言われたのだと思う。

その点、奥様方の目はチェックが厳しい場合が多い、特に年齢が高めな人はなおのこと、まるで贈答品でも選ぶかのように細かい点をチェックする、だが、同じ金を払って品を買う以上はそうやって確かな品を選ぶのが当たり前、それで正解なのだ。

その後、店内を一通りまわってみたが結局洗剤の詰め替えと玉ねぎを買っただけだった、レジに行くと先ほどの男性が支払いを済ませてレジ袋に買った品々を収めていた。

なんだそれは、ああ、魚か、だがそれを先に収めた上からキャベツを入れると魚が潰れてトレーを包むラップも破れやしまいか、それに、一旦ビニールに入れてからでないと汁が出てしまわないか、それに、ほら・・・。

と、更にテレパシーを送ってみたが届くわけもなく、男性はデコボコに収めたレジ袋を提げて帰って行った。

いやいや、お疲れ様です。