2016年5月12日木曜日

目元を隠さぬ目隠し

何かと話題を博多駅エリアに奪われがちな天神を仕事帰りに少しだけ歩いてきた、特に何を買うわけでもないが、久しぶりに地下街を通ってあちこちを見て回るのは楽しかった、美味しそうなパンも買えたし。

休憩はお馴染みのスタバ、気温が充分に高く、歩いた後なので冷たいものをホイップ追加で通りに面した窓辺でぼんやり行き交う人らを眺めながらしばしぼんやり。

向かいのビルの入り口から若い女性がスマホを見ながら歩道を南側へ、スマホを操作しながらなので歩みは若干遅い、後ろからの人に容易く追い越されながらも歩いていた。

向かう歩道の左側からはもう少し年齢の高そうな女性、この人は白いケーブルのヘッドフォンをしたままスマホを操作している、そのまま北側へ歩いているが歩みはなかなか速い。

南側へ歩く女性はチラリと前を見た、向かい側からやってくる人らや、何か障害物でもあるかもしれないので確認をしたのだと思う、そしてまた手元のスマホに目線を戻して歩いていた。

北側へ歩く女性は相変わらずスマホを片手で操作しながら歩いていた。

私は南側へ歩く女性が前からやって来るヘッドフォンをした女性にぶつからぬようにスルリとかわして過ぎ去って行くだろうと思っていた、先ほど前方を確認した時には既にヘッドフォンの女性が10mほど先の真正面に位置していたからである。

ところが、お互いはそれまでのコースと速度を変えることなくぶつかったのである、尻餅をついたのはヘッドフォンの女性、前方を確認した女性はよろけただけであった、周りの通行人が驚いて尻餅をついた女性を起こしてあげていた。

「歩きスマホ」という言葉がある、歩きながらスマホを操作する危険性を説く言葉だと思う、同義で「ながらスマホ」という言葉もある。

今日のはまさにそれだ、片方の女性は前方を確認した・・・ようであっても現実には認識できていなかったということになる、真正面の人でさえもそんな状態なので、その後側からやって来る人などでは尚更であろう、大変危険だと思う。

徒歩にせよ、お互いが速度を緩めず正面衝突するとその衝撃はかなりのものではないだろうか、もしこれがどちらか一方でも自転車だったりしたらどうなるだろう?

大袈裟な話ではなくケガや、当たりどころが悪ければ命だって危ういのではないか。

歩きスマホは目元を隠さぬ目隠しと同じだと思う、自身がそういった危険な好意をせぬように、また、歩きスマホで注意力が失せている人には気をつけないといけない。