2016年5月11日水曜日

使えない店員

昼過ぎからいきなり青空が広がった福岡、ビルの間から見上げただけなので狭い空だが霞みもなく実に青くて清々しい、仕事場へと向かう今朝の天気とは大違いだった、なにしろ今朝は小糠雨が風に舞って傘など何の役にも立たず首から下がびっしょりの状態。

そんな天気に合わせて防水スプレーで処理したナイロン地のウィンドブレーカーを着ていたので中までは濡れずに済んだけれど。

青空から差し込む午後の日差しに眩しさを感じつつ福岡市指定のごみ袋を買いに普段は立ち寄ることのないスーパーに入ってみた、いつも近くを通りはするのだが、実は私の友人が売り場で働いているので邪魔しないよう少し遠慮しているのだ、ついつい私から無駄話をしてしまうからである。

さて、ごみ袋はレジのすぐ傍に各種揃っていたので奥まで見て回ることもなく用件はその場で済んだ、30リットルサイズをひとつ掴んでレジに並ぶと私の前には70歳くらいのおじいさんが卵や菓子パンなど何点かが入ったカゴをレジ台に置いて精算しようとしていた。

レジを通す店員は中年の女性、愛想など欠片もない、無言で商品をスキャンさせると「519円です」と言った、おじいさんは小銭入れから硬貨を取り出してレジ脇のトレーに置いた、すると、レジの店員は面倒臭そうに指先でジャラジャラとそれを数えて「硬貨は20枚までです」と言って受け取らない、ジッとおじいさんの顔を見つめるだけだった。

「他にあるのも10円玉なので・・・」とおじいさんが言うと「どれか返品しますか?」などと言う、なんだこの店員は。

私が後ろから「金額に不足が無いならそれで払えるだろう」と口を挟むと「硬貨は20枚までという決まりですから」と不服そうにこちらに言った、じゃ、そのトレーの上の硬貨はどんな組み合わせなのだと割って入ってみると・・・。

なんということはない、519円の支払い額に対して100円硬貨が3枚、50円硬貨が1枚、残り17枚が10円硬貨だった、金額にすれば520円なので不足はない、枚数はと言うと全部で21枚である、たった1枚多いので受け付けられないと言うのだ、バカらしい。

「硬貨が多いとレジに詰まって故障しますから20枚までの決まりです」と店員は繰り返す、そうか、それなら簡単だ、気を利かせて2度に分ければ良いではないか、それくらい思い付かないのかと言うと無言のままだった。

なので菓子パンだけは一旦外して精算させ、続けて菓子パンだけを精算させた、これで各々硬貨20枚以内であっさり終了。

そのレジの店員はそれくらい思い付いていたのだと思う、容易いことだ、ただ単に面倒臭くて嫌だったのだろうと思う、もし本当に思い付きもしなかったのなら、頭の悪い店員だ、レジになんか立たないほうが良い。

私がごみ袋の代金を払ってレジを通り抜けたところで制服姿の友人がやって来て「どうしたの?」と訊く、レジでのやりとりが見えていたのだろう。

以前に飲食店での気の利かない店員について書いたことがある(2015年10月15日のブログ)、今日のは使えない店員だ、仕事そのものには慣れているようだが場が円滑に運ぶように動けない、いや、動こうとしない、なのでこちらのほうがタチが悪いのである。